豪華宇宙船アヴァロン号のデザインは必見!

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 今ハリウッドで最も旬な2人ジェニファー・ローレンスとクリス・プラットをダブル主演に迎え、極限状況に置かれた男女の運命を描いた映画『パッセンジャー』から、本年度のアカデミー賞美術賞にもノミネートされた美術監督ガイ・ヘンドリックス・ディアスが、そのこだわりのセットの秘密を明かす特別映像が公開され、知られざる日本文化からの影響も明らかになった。

 移住地に向かうべく、冬眠装置で眠る乗客5,000人を乗せ地球を出発した豪華宇宙船アヴァロン号で、予定より90年も早く目覚めてしまったエンジニアのジム(クリス)と作家のオーロラ(ジェニファー)がたどる運命を映し出す本作。

 本作のセットについて「宇宙船内のデザインが物語の鍵を握るのには苦心した。400年先の未来の美学はどんなものになるだろうってね」とその苦労を語っていた本作の美術監督ディアス。これまで、『X-MEN2』(2003)、『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(2008)といった大作のプロダクションデザインを手掛け、奇才クリストファー・ノーラン監督作『インセプション』(2010)ではアカデミー賞美術賞に初ノミネート、本作で2度目の同賞ノミネートを果たした実力派だ。そんなガイは意外にも、工業デザイナーとして、それも日本の電機メーカー・ソニーで伝説的創業者・盛田昭夫のもと、デザイナー人生のスタートを切っていたのだった。

 この度公開された映像で、ディアスが解説するのは、豪華宇宙船アヴァロン号で目覚めてしまったジムが向かうパノラマ・エリア。「一番難しかったのはカーブした壁だ」と宇宙船内について話すガイは、「禅ガーデンも作った」と彼のルーツでもある日本文化からの影響も披露する。日本庭園の様式の一つである枯山水にも見られる流線形は「常に視線を動かす効果がある」と指摘し、「ここにたたずむ俳優を見ると、彼らの孤独感と窮地が伝わってくるんだ」と宇宙船内というワンシチュエーションものにして、主人公たちが極限状態にいることを感じさせる役割を担っていると明かしていた。大人気ハリウッドスター、ジェニファーとクリスの演技に加え、もう一つの登場人物と言ってもいいほどの存在感を誇るアヴァロン号の船内にも注目したい一作だ。(編集部・石神恵美子)

映画『パッセンジャー』は全国公開中