知った顔が、ひとりもいない......!つい3カ月前の紅白歌合戦で観たときは、大半のメンバーの名前と顔が一致したはずなのになぜ!? 戸惑いながらも、画面左上の「チームエイトの冠番組」のテロップを見て、合点がいった。大所帯アイドルの歴史でも類を見ない、超巨大集団と化したAKBグループ。チーム「A」「K」「B」、そしてチーム「フォー(4)」と続き、しんがりを務める「チームエイト」が、この「AKB チーム8のブンブン!エイト大放送」のメインキャストということらしい。

雛壇にAKBメンバーが座り、コントや大喜利、ライブコーナーを挟んでの30分というつくりは、これまでのAKB系列の深夜番組と一緒。不慣れなメンバーを引き立てる大事なMCはオードリーが務める。日曜昼の「スクール革命!」でHey! Say! JUMPと絡み続けて7年超と実績は十分の2人、アイドルバラエティの「あうん」はばっちりだ。

最初のコーナーはミニコント。名探偵コナンならぬ「ユイナン」(小栗有以)がおとぼけ全開で殺人事件の犯人探しに挑む。シナリオがあり、リハーサルも何回もやったと話すように、一応コントの体裁は整っている。画面転換の交通整理はオードリーが担当するから、大事故は起こらない。ただ、探偵役が話すや否や、棒読みで台詞を返す容疑者役の間の悪さは、アイドルコントでもなかなかお目に掛かれないレベル。とはいえ、15〜16歳だもんね、仕方ないか...。

先輩たちはもっとギラギラしていた

続いてのコーナーは「私を推してくださ〜い」。メンバー全員がオードリーの推しメンの座をかけての、アピールタイムだ。今回のお題は「結成約3年で身に付けたアイドルテクニック」ということで、アイドルに必須のポージングテクニックや遅刻常習犯が編み出した「オリジナル言い訳」などを、メンバーそれぞれが披露したのだけれど、明らかにやる気不足。何の「芸」にもなっていない「テクニック」を披露するメンバーに、ツッコミを入れるのもオードリーのみで、多くの雛壇メンバーは口をそろえて「上手上手」「かわいい〜」と言うばかり。仲良しグループの学級会じゃないんだから......。立場や状況は違うかもしれないけれど、指原や峯岸は同じ年頃のとき、もっとギラギラしてたと思うんだけどなぁ。プロレスの仕掛けどころがたくさんなのに、もったいない。

ラストのライブコーナーでは、倉野尾成美が森高千里の「私がオバさんになっても」を披露。うん、アイドル!かわいい!んだけど、後半に向かうにつれ、声は震える、高音は出ない、のグダグダっぷり。歌唱終了後は思わず涙......そりゃこの出来じゃね......と思ったらなんと「前回グダグダになってしまったからうまく行って嬉しい」のくだりだったらしい。ちょっと待って、前回何があったの?!

番組終わり、「毎回誰か泣くな〜」の若林の言葉には、毎回自己満足の押し売りで誰か泣くのか、と辟易してしまった。AKBINGOや有吉AKB共和国に比べ、MCが劣るとは思わないけれど、総合的にはちょっと落ちる。チームエイト内の相対評価では、「エレガントなカスカスダンス」ネタをやりきった霈称そ鏈擇ひとり及第点の印象でした。(金曜深夜1時45分)

ばんぶぅ