狙いすましたスルーパスで土居の決勝点をアシストした鈴木だが、先発フル出場で“シュートゼロ”に反省を口にした。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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[J1リーグ5節]大宮 0-1 鹿島/4月1日/NACK
 
 79分、レオ・シルバからパスを受けてドリブルで前に進むと、左サイドからゴール前に走り込む土居聖真の足もとにピタリとつける。
 
 狙いすましたスルーパスで土居の決勝点をアシストした鈴木優磨だが、その活躍についてコメントを求められても、表情は険しい。
 
「俺、たぶん、シュートゼロなんで。そこが反省点ですね」
 
 ここまでその高い得点力で評価を高めてきた男は、たしかにこの日は先発フル出場を果たしながら、1本もシュートを打てなかった。ラストパスを呼び込む動きはしていたが、思うようなボールが届かず、消化不良の内容に終わった。
 
 ただ一方で、チャンスメイクではポジティブな一面が見られた。土居へのアシストはもちろん、その前の74分、同じようなシチュエーションで、鈴木は右足のアウトサイドでペドロ・ジュニオールに完璧なスルーパスを通し、惜しい場面を作っている。
 
 右サイドに流れて、数的不利でも力強いドリブルで縦に突き抜ける。味方にスペースを空けるフリーランもこなす。
 
「プレーの幅が広がっているのは悪くないことだと思う。これからもっとその幅を広げられるようにしていきたい」
 
 鈴木本人も、“ゴール”だけでない部分で少なからず手応えを感じているのは間違いない。それでも、点取り屋としてのプライドが自らの仕事ぶりに合格点を与えない。
 
 バスに乗り込む直前にも、鈴木はこう言った。
 
「でもまあ、シュートを打っていないので、満足できていないです」
 
 このゴールへの強い執着心がある限り、背番号9の成長は止まることはない。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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