つらい生理不順、あなたの症状はどれ?周期・血液量…種類と原因を解説

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ひとくちに生理不順といっても、いろいろな種類があることをご存じでしょうか?

生理不順とは、周期が遅れることだけでなく、周期・日数・経血の量などが、正常の範囲にあてはまらないこと全てをいうのです。ただし、個人差もかなりあります。

今回はそういった生理不順の種類と原因などをお伝えします。

■生理不順の種類


生理不順には、下記のようにいくつもの種類があります。

・生理周期の異常(頻発、稀発)
・経血量の異常(過少、過多)
・生理期間の異常(過長、過短)
・生理がない状態(無月経)
・生理に伴う痛みなどの症状(PMS、月経困難症)
・初潮の年齢や閉経年齢の異常

このように、さまざまな状態の総称を生理不順と呼んでいますが、生理の状態にはかなり個人差があり、必ずしも症状が同じということではありません。

目安として一般的には…
生理周期は25〜45日の範囲内、経血量は20〜120ml(生理ナプキンにして20枚程度)、持続日数は3〜7日程度であれば、正常といわれています。

■周期に異常がある場合


【頻発月経】


生理周期が短く1ヶ月の間に数回起こる場合です。主な原因は、思春期や更年期などのホルモンバランスのくずれ、無排卵によるもの、黄体機能や甲状腺機能になんらかの障害があることがあげられます。

【稀発月経】


生理の周期が長く46日以上空くことがある場合です。1年に数回しか起こらないことや不定期な間隔の場合もあります。
主な原因は思春期や更年期などのホルモンバランスのくずれ、卵巣機能不全によるもの、無排卵、甲状腺機能障害、肥満、精神疾患といったものです。

【無月経】


生理が90日以上止まってしまう状態です。18歳までに初潮が来ないケース(原発性)や、今まであった生理がストップする場合(続発性)があります。
続発性の主な原因として、ストレスや過度なダイエットなどによる栄養障害から、女性ホルモンの分泌異常が起こること、子宮のトラブルなども考えられます。

■血液量に異常がある場合


【過多月経】


経血の量が多すぎる状態です。通常の経血に混じり、レバーのようなかたまりが一緒に出ることも多くあります。
こちらの主な原因は、卵巣の働きが低下し女性ホルモン(エストロゲン)の分泌不足などの影響で、経血を流れやすくする酵素が不足すること。
出血量が多いことから、貧血やめまいなども伴う場合もあります。

【過少月経】


経血の量が少なすぎる症状のことで、主な原因は子宮の発育不全。女性ホルモンの分泌が正常でない場合に多く見られます。また、無排卵性のものも多く、無月経になったり不妊の原因となったりする場合もあります。

■若い女性に多い生理不順の原因


一般的に生理不順は、ホルモンバランスの不安定な思春期や更年期などに多く見られます。しかし最近は、この時期以外でも生理不順になる方がたくさんいるのです。

特に若い女性の場合、気になる原因として、ストレスや無理なダイエットがあげられます。その他にも薄着のしすぎで身体が冷えてしまったり、食生活やライフスタイルの乱れから自律神経が不安定になっていたりすることもあります。

生理が正常に行われるかどうかは、脳の視床下部でコントロールされているのですが、この部分は自律神経や食欲を調節する働きも同時に担っています。

そのため、食事のリズムなどが狂うことで、女性ホルモンの分泌にも悪影響が出るため、生理周期が不順になったり止まってしまったりするのです。

最悪の場合は、卵巣機能が衰えて無排卵となる可能性もあるので、注意が必要です。

■自分一人の問題だと思わないで


生理不順に関しては、症状にも個人差があるし、あまり気に留めていない女性も大勢います。

しかし、将来大好きな彼と結婚するかもしれないし、子どもを産む機会もあるかもしれません。だからこそ、少しでも早いうちに生理不順の原因を知り、治療が必要であれば取り組むことはとても大切です。

自分一人の問題だと思わず、心配なことがあるなら、早めに医師に相談してみてくださいね。

ライタープロフィール


バニラ
美容業界に30年近く関わり、エステテティシャン、カウンセラー、サロンオーナーなど常に第一線でお客様と接する。現在は美容系、メンタル系の資格や経験を活かし、講師やコンサルティング業の他に、美容スペシャリスト&ライターバニラとして活動中!
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Twitter:バニラ@vanilla0717