2017年3月28日、茨城県・つくば市にある「日本自動車研究所(JARI)」の敷地内に完成した自動運転評価拠点「Jtown」のメディア施設見学会へ行ってきました!

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「日本自動車研究所」は自動車や道路交通に関わるさまざまな研究、試験を中立的に行い、衝突安全実験をはじめ、自動車排ガス測定、通信を利用した協調型自動運転の実験なども行われています。

私たちが目にするクルマの衝突実験やダミー人形を使った実験映像は、ここで撮影されたものも多いようです。その昔はJARIのテストコースで自動車雑誌のテストが行われ、「谷田部のテストコースで〜」という武勇伝(?)的な話が生まれ、未だに時々耳にします。
しかし、実は私はこれまでご縁がなく、初JARIです。

今回メディアに公開された「Jtown」は、もともとあった模擬の市街路を「自動運転評価」のために刷新し、実際の交通環境で起きそうな状況を再現できる「特異環境試験場」「V2X市街地」「多目的市街地」の3つ。
敷地面積は約16万平方メートル。

まず最初に見学したのは、「特異環境試験場」。
屋内の試験場で、全長200m。中には3車線あり、ここでは30弌50弌80弌hの雨を降らせたり、15〜85mの視界の霧を発生。また、日射装置で逆光を起こすなど、さまざまな気象条件での実験が可能。シャッターを閉めれば、夜間を想定した実験もできます。
それにしても、霧や雨を降らせるので、室内でも寒い。しかも、取材している私たちのところには雨が降らないように設定はされていましたが、写真撮影のため近づいたりするので、雨対応の靴にすればよかったと後悔。

次に向かったのは「V2X市街地」。V2Xとは、車車間、路車間、歩車間技術のことで、これらを活用するための実験設備。300mの直線コースで、この時は実験車両が光ビーコンの下を通過すると、その先に設置された4つの信号が、クルマが交差点に近づくと
次々に青になります。

そして最後の施設が、「多目的市街地」。100m×100mの多目的エリア内に、移動式の白線や建屋を置いて、見通しの悪い交差点などを作って実験などが行われます。「移動式」というところがミソで、Y字やラウンドアバウトなどのような状況も自在に作って実験が可能。

ちなみに現在、こういう「自動運転評価施設」はアメリカ・ミシガンとスウェーデン・エーテボリ、そしてこの「Jtown」の三か所。施設の広さとしては「Jtown」が最大。
「日・米・欧の自動運転評価を、グローバルにけん引したい」とのことです。

(吉田 由美)

世界をけん引する自動運転評価拠点をめざす〜日本自動車研究所の自動運転評価拠点「Jtown」(http://clicccar.com/2017/04/02/459549/)