記念番組に出演した面々

 2016年春に放送を開始したコミュニティFM「渋谷のラジオ」が1日、開局1周年を迎え、東京・渋谷ハチ公前の特設スタジオで、記念番組『1周年です、ハチ公前広場から渋谷のラジオ87.6 MHz』をオンエア。そのグランドフィナーレに、「渋谷のラジオ」のOSA(長)である谷村新司、そして「渋谷のラジオ」にてレギュラー番組のパーソナリティを務める元ピチカートファイブの野宮真貴、カジヒデキらが登場、それぞれの歌を披露し「渋谷のラジオ」1周年を飾った。またこの回では、合わせてクリエイティブディレクターの箭内道彦氏も登場した。

 「渋谷のラジオ」では「美化委員」という役職を持っている野宮が「渋谷系の女王」との肩書きで呼ばれている一方、カジは「最後の渋谷系」との呼び声も高く「渋谷系」つながりの2人は「渋谷のラジオ」では毎週月曜日の夕方5時から2時間の枠での番組を担当している。この日は野宮とカジによるデュエットで「東京は夜の7時」を披露。さらに録音での披露だが、渋谷区基本構想の歌「YOU MAKE SHIBUYA」がこの日初解禁となり、ラジオ放送で披露された。

 この楽曲提供など、様々な出来事があったことを振り返り、野宮は2年目に対し「ミュージシャンがたくさん出ているので『渋谷のラジオ』フェスとか、盆踊り大会とかやってみたい。『東京は夜の7時』音頭とか」と新たな構想を見せると、カジも「いろんなゲストが出ているので、番組の中でのコラボしてみたい。またできればイベントはやりたいですね。『シブラジフェス』とか」と意欲的な姿勢を見せていた。

野宮真貴

 1周年を振り返り「1年も続くとは思わなかった」と冗談っぽく語りながら、改めて市民ファウンダー(一般出資者)をはじめボランティアスタッフや出演者、そして視聴者への感謝を語る谷村。一方で2年目のジンクスとして気が緩むことが危惧されると説きながら「ちょっと緊張感をもって、またこのメンバーでやっていければ」と2年目の放送への意気込みを明かした。

 その谷村の言葉を受け「背筋を正したくなる思いです」と語る箭内氏は、もともと谷村のファンで、そのラジオ放送にワクワクしていたころを振り返りながら「谷さんが指導してくれれば、どんなに心強いだろう、それを思い切ってお願いしたんです。たしか原宿にあるLGBTのお店だったと思いますが」と「渋谷のラジオ」に谷村をOSAとして迎え入れた経緯を語る。また谷村も、その時箭内氏とは初対面だったにもかかわらず、その人柄に惚れ込んで二つ返事でOKしたことを明かす。

スネオヘアー

 また、谷村はかつて渋谷で暮らしていたころに「冬の稲妻」などのアリスの名曲を作っていたことを明かす。特に「サライ」の2番の詞は、ハチ公前の交差点をイメージして書いていたことを明かしながら、グランドフィーナーレラストにこの曲を放送。谷村自身が2番の詞をしっかりとアピールしていた。

 そして箭内氏は市民ファウンダーやボランティアスタッフなどに感謝の言葉を語り、最後に改めて谷村への感謝の言葉を語りながら「2年も、末永くよろしくお願いいたします」と「渋谷のラジオ」の新たな門出をアピールした。

 なお、グランドフィナーレ前には、「渋谷のラジオ」にもたびたび出演しているミュージシャンのスネオヘアーが登場。リラックスした空間の中で、アコースティックギターを片手に最新曲の「無くした日々にさよなら」、渋谷ハチ公口のスクランブル交差点を見て即興で作った曲「スクランブル交差点」、そして「逆様ブリッジ」を披露し、「渋谷のラジオ」1周年記念に花を添えた。(取材・撮影=桂 伸也)