写真は「Google Brain」が発表したモザイク除去の研究成果。【A】はモザイク処理された画像で、【B】はAIがモザイク内を再構築した画像。そして【C】が【A】の実在の人物となる。ガッツリなモザイクから、AIがほぼほぼ実在の人物を特定してしまうスゴイ技術!

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先月、Googleが衝撃的すぎる研究を発表した。

それは低解像度でほぼモザイク状態の画像を復元して、クッキリでハッキリな鮮明画像にしてしまうということ。つまり、モザイク処理された画像もクリアになってしまう?

『週刊プレイボーイ』本誌で「石川英治のホワイトハッカーなんでも相談室」を連載中のホワイトハッカー・石川英治が解説する!

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―石川さん、こんな夢のようなシステムって本当に可能なんでしょうか?

石川 その昔から、雑誌の通販広告でモザイク除去機は定番だったじゃないですか。

―それ、ダメなやつかと!

石川 確かにそうなんですよ。かつてのモザイク除去機の正体は、四角いモザイク部分をボカシて滑らかにするだけ。実は薄目でモザイクを見るのとなんら変わらない代物だったんです。

―つーか石川さん。アレ買ったことあるんですか?

石川 買って即分解しましたよね(笑)。そもそも、モザイクは元画像から必要なデータを削除した状態で表示されているので、画像をボカすだけの機械で復元できるわけないんです。

―石川さんの思い出トークはおいといて、Googleのモザイク除去はどうなんでしょうか?

石川 低解像度のカメラで撮影されたものや、画面を拡大して粗くなった画像も復元できると報道されてますね。これだけ聞くと、男性的にはNASAのハッブル宇宙望遠鏡よりすごい発明ですよ!

―具体的にはどのようなシステムなんですか?

石川 見えなかった部分をAIが判断して自動で補うシステムになります。例えば、モザイクによって元画像から失われた部分を鮮明にするのではなく、新規でAIが失われたパーツを作り出すんですね。

―モザイクが消えるぜ! って軽く考えてたら、意外とトンデモな先進技術ですね。

石川 ただ、AIが判断するためのソースとなるデータは、Googleの画像検索のものになると思われますから、新規で作られた画像は必ずしも本人のものとは限らないってことですね。なので、モザイクの裏側も、別人のものである可能性もあるんですよ。

―ちなみに、このシステムはなんのために作られたんですか?

石川 もともとは防犯カメラの画像を見やすくするためです。ただ、これだと再現画像が他人の顔になってしまう可能性があるので、実用はまだ先でしょう。

●石川英治(いしかわ・ひではる)

1969年生まれ。現役の“ホワイトハッカー”で、ネットワーク犯罪評論家。不正アクセス禁止法の施行(2000年2月13日)以前は、バリバリのハッカーとしてやんちゃなことも