写真奥の全面ガラス張りのキッチンから届く、焼きたてのパンが約40種並ぶ。粉の風味豊かなドイツパンもぜひチェックして/ブロートバール セセシオン

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老舗コーヒー店の自家製パンや、名店出身のシェフが新境地で作るパンなど、関西の注目シェフが展開する新しいベーカリーを3店紹介!

「クリームパン」(180円)。「クロワッサン エクストリーム」(250円)。「コッペ小」(150円)/ブロートバール セセシオン

■ 神戸の老舗がベーカリーをバールスタイルで初展開

1948年に創業した神戸のコーヒーの老舗「にしむら珈琲店」が、初となる自家製パンを扱うバール「ブロートバール セセシオン」をオープン。菓子部門「セセシオン」の飯田シェフが手がける味わい深いドイツパンや、パンと相性のいいデリ、バリスタがいれるコーヒーを一緒に楽しめる。テラス席もある空間がゆったり。

写真奥の全面ガラス張りのキッチンから届く、焼きたてのパンが約40種並ぶ。粉の風味豊かなドイツパンもぜひチェックして。

「クリームパン」(180円)。卵黄たっぷりのクリームと、バターが多めの生地がお菓子のよう。「クロワッサン エクストリーム」(250円)。層が美しく出る独特の折りで、パリッとした食感。「コッペ小」(150円)。長めに発酵させ、口溶けがいい仕上がりに。オープンサンドにも最適。

【イートインはコーヒーと一緒に!】バリスタが希少なマシンで丁寧にいれてくれる「カフェラテ」(400円)と、「気まぐれペティットサンドイッチ」(450円)。

半地下ながら、光がたっぷり射し込む心地のいい空間。アルコールもそろう。入口横のテラス席はペットと一緒に過ごせるので、散歩中にも立ち寄れる。

■シェフDATA/「フロインドリーブ」でパンと菓子を学び、16年前より「にしむら珈琲店」の菓子部門「セセシオン」でドイツ菓子を作り続ける。「長年の菓子作りの経験を生かしたパンや、長時間発酵させた粉の風味が魅力のドイツパンをぜひ。どれもコーヒーとの相性を意識して作っています。イートインもご利用ください。」と統括シェフの飯田伸一さん。

■パンDATA/種類:約40種 イートイン:可 予約&取り置き:可 焼き上がり目安:7時発芽玄米ブレッド、ヴィエノワショコラ/7時〜8時スコーン/8時以降カレーパン、バゲットなど。

■ 毎日食べたくなるパンからごほうびパンまで多彩!

「Boulangerie cocoro」は、ホテルなどで長年“高級パン”を手がけてきたシェフが「培った技術や知識を、より幅広い人に届けたい」とオープン。工程のすべてが見える厨房や、ゆったりしたイートインスペース、コミュニケーションを通して日常的なパンの楽しみ方を向上させてくれる。

いろいろな食べ方を提案してくれる「バゲット」(260円)をはじめ、ハード系、デニッシュ系、毎日内容が変わるピザやタルティーヌも好評。

「ハート」(1個190円)。愛らしいピンク色の正体はなんとしば漬け。発想がユニーク!「カカオフリュイ」(370円)。ブラックカカオが香る生地に、クルミやイチジクが入る。「クロワッサン」(180円)。発酵バターをふんだんに使い、サクサク食感に仕上げた。

ゆったりスペースを取ったイートイン席。パンに合うオリーブオイルも自由に使える。全面ガラス張りで、表からも厨房が見える。週末には70〜80種ものパンが並ぶ。

■シェフDATA/大学卒業後、“人を喜ばせたい”とパンの道へ。京都の「ブルディガラ」で6年、「ザ・リッツ・カールトン京都」で2年半、共に立ち上げから経験を積む。「お客様からのリクエストや、ご自宅での食べ方のアドバイスなどを通して、パン文化がもっと浸透するとうれしいです。今後はパン教室も実施予定です」とオーナーシェフブーランジェの岡本晃知さん。

■パンDATA/種類:50〜60種、週末70〜80種 イートイン:可 予約&取り置き:可 焼き上がり目安:10時食パン&クロワッサン/10時〜11時バゲット、ハード系など。

■ アレンジの効いた表情豊かなパンに夢中!

「Boulangerie Yamazaki」のこぢんまりとした店内に並ぶパンは、すべて国産小麦で作る。柔らかさに定評のある「食パン」(280円から)や、フォトジェニックな「デニッシュ」(250円)など気になるパンぞろい。穏やかな印象のシェフだが、パン作りには一切妥協ナシ。夫婦で切り盛りする、温かみある一軒だ。

すべてのメニューがそろう、朝10時ごろに訪問するのがおすすめ。時期により、京都の農家から届く野菜を使ったメニューも登場する。

「カレーパン」(216円)。中央市場で仕入れた肉を使った辛口のルーが美味!「キャラメルナッツ」(270円)。5種のナッツや濃厚なキャラメルクリームがたっぷり。「クロワッサン」(194円)。表面はパリッ、中は軽やかな食感が特徴。

オレンジ色の内装に、焼き色の美しいパンが映える。壁には数々の受賞経歴を掲示。葛野大路通沿いにある、凛としたネイビーの外観が目印。朝7時から立ち寄れる。

■シェフDATA/京都の有名店で5年間修業したあと、京都の「アンデルセン」や「レ・フレール・ムトウ」などを経て開業。素材をテーマにしたコンクールでの受賞経歴もあり。「どのパンも、一つで満足できる味わいを意識しています。一番人気のあるカレーパンは、こまめに揚げて、いつでもできたてが並ぶように心がけています。」とオーナーシェフの山崎弘樹さん。

■パンDATA/種類:約60種 イートイン:なし 予約&取り置き:可 焼き上がり目安:7時、13時食パン/7時サンドイッチ/9時バゲットなど。【関西ウォーカー編集部】