追走トーナメント決勝の様子。左は2位の小橋、右は優勝した藤野

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ドリフト競技の最高峰「D1グランプリ」シリーズの2017年開幕戦が、東京・お台場の特設会場で行われ、単走決勝および追走トーナメントともに、ベテラン藤野秀之(Team TOYO TIRES DRIFT)が制した。藤野のD1グランプリ優勝は今回が初めて。嬉しい開幕戦を飾った。2位には若手の小橋正典、3位には平島明が入った。

【写真を見る】Team TOYO TIRES DRIFTの美人レースクイーン/(左:日比ゆり、右:来栖ちえみ)

この日のお台場は朝から冷たい雨が降っていた。雨脚は次第に弱まるものの、11時30分からスタートした単走決勝開始でも霧雨が舞う状況。ここで気を吐いたのは、前日行われた予選で16番手、トップで単走決勝に挑んだ今村陽一だ。

滑りやすい路面の中、ベテランらしい安定した走りで高得点をマーク。その後、多くの選手が挑むものの、今村の得点を上回ることはできなかった。路面は次第にセミウェットへ。そこで藤野が見事な走りで最高点を叩き出した。ニューマシンのR35 GT-Rで挑んだチームメイトでエースの川畑は及ばず2位。

追走トーナメント開始時には雨も上がるものの、難しい路面コンディションであることには変わりなく、多くの選手がスピンや壁に激突。

その中でも藤野は順当に勝ち上がり、嬉しい初優勝を手にした。インタビューで藤野は「今年は優勝を目標にしていたけれど、こんなに早く優勝を手にすることができるとは思わなかった。予選は上手くいかなかったので心配だったけれど、1位を獲得することができた。追走の第二回戦あたりから優勝できるのではないかと思い始めた。次戦も勝ちを狙います」と語った。2位の小橋は「すごく悔しい! 藤野さんのスタートは凄く速い。お台場はスタートが決めてですから」と話した。

 いっぽう、昨年のシリーズチャンピオンで、新車のコルベットで挑んだ齋藤は精細を欠いた。サスペンションセッティングが合わず単走決勝では15位に沈み、追走トーナメントには出場するものの、初戦の相手で昨年激闘を繰り広げた川畑とのバトルは敗退。その川畑も小橋とのベスト8戦で姿を消した。

■ 雨でも大入り!

雨天にも関わらず、多くの観客が訪れたD1グランプリ。入場ゲートでは選手やレースクイーンが出迎えるというサービスが行われた他、実際のD1マシンの助手席に座ってコースを回る同乗走行などが行われた。また会場の外では、出展ブースが数多く並び、自動車のアフターパーツなどを見る人の姿が後を絶えなかった。

D1グランプリの第二戦は4月2日(日)、お台場にて行われる。【ウォーカープラス編集部】