前へ向かう推進力を生かし、試合を決定づける3点目を奪取。川辺(40番)が鮮やかに決めた! 写真:徳原隆元

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[J1リーグ 5節]ジュビロ磐田 3-1 清水エスパルス/2017年4月1日/エコパ

 MF川辺駿が鮮やかに、今季初ゴールを突き刺した。試合を決定づける3点目は、中村俊輔の縦パス、川又堅碁の折り返しと“役者”がお膳立てし、ゴール前へ飛び込んだ背番号40が合わせて生まれたもの。試合後には「ゴールも嬉しいが、この試合通じて全体的に良かった」と、満面のハヤオスマイルを浮かべた。
 
「初めてのダービー。2点を取ってハーフタイムを迎え、3点目が重要になると思っていた。いつも狙っているという形ではないけれど、あの(中村俊にボールが入った)瞬間に、『(パスが)来そうだな』と感じ取れました(笑)」
 
 試合の序盤は対峙する広島時代のチームメイトだった野津田岳人との対決に、「絶対に負けたくなかった」と意地を張ったと言う。ただし、「逆にボールを奪いに行ったあとの後ろのスペースを使われてしまった」と反省。冷静に我に返り、相手パサーを睨みつつ、全体のバランスを見つつ、“奪いどころ”で強烈なプレッシャーをかけるプレーに徹した。

 また、右サイドハーフに入った中村俊がタメを作ることにより、縦横無尽に駆ける川辺の運動量と動きながら的確に長短のパスを使い分ける器用さも一段と生きた。
 
「ダービーのとても良い雰囲気のなか、活躍できて嬉しいです。全体的に良かった。ムサの4点目(決定的なシュートを外したところ)、最後の失点のところは課題だが、開幕から5試合を終えた中で一番いい内容でした」
 
 勝利の結果を残せたことに加え、なによりその試合内容に手応えを得ていた。これまでどちらも窮屈にプレーしている印象を受けた中村俊&川辺の“共存”に目処が立ち、しかもふたりが絡んだゴールが生まれたのは、チームにとっても大きな収穫だ。
 
 川辺は浮かれることなく言った--。
「こうした熱い試合をしたあとは、とても難しくなる。でも、たくさん今日のような試合ができるように準備していきたい」

 磐田で3年目を戦う川辺は、そう気を引き締めていた。4月8日の6節は、アウェーでの横浜戦。昨年(第2ステージ5節/1-1で引き分け)は強烈なミドルを叩き込み、自身J1初得点を記録している。

 静岡ダービーに続く2戦連続の川辺弾も狙っていきたい。この日のように熱さと冷静さを上手くコントロールし、中村俊のためにも勝利を収めたい。
 
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)

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