森保体制初の4連敗に、青山の表情も厳しかった。 写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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[J1第5節]広島0-2柏/4月1日/Eスタ  開始24秒での失点、中盤での安易なミス、見出せない得点パターン……。森保体制初の4連敗も、柏戦のパフォーマンスを考えれば必然と言わざるを得ないかもしれない。  柏のディエゴ・オリヴェイラ、中川寛斗を中心とした前線からのプレスは確かに素晴らしかった。しかし、本来得意とする最終ラインからのビルドアップを乱され、苦し紛れの縦パスを引っかけられてカウンターを食らう場面が続いた。パス本数は相手より70本以上少なく、成功率も今季最低の75パーセント。ポゼッション率48パーセントという数字以上に、ほとんどの時間で柏にゲームを支配された印象だ。  試合後、リーグ初スタメンを飾った高橋壮也は「勝てていないので、チームの雰囲気が良いかと言われれば、そうとは言えない」と苦しい胸中を明かしたが、その責任を誰よりも感じていたのがキャプテンの青山敏弘だった。チーム最多の11.798kmを走破するなど、懸命なハードワークでチームを鼓舞するも勝利にはつながらず。敗戦自体は決して青山ひとりの責任ではないが、本人の口からは「申し訳ない」という言葉が何度も聞かれた。 「縦に入れるタイミング、周りの動き方、そういったところじゃないですかね」  青山は本来の姿を見失っているチームの課題をそう指摘する。  開幕から5試合勝利なしと、森保監督就任後初めての事態に直面し、少なからず選手たちにも戸惑いはあるだろう。ただ、青山は結果が出ていない時こそ、「同じ方向を向いてやらないといけない」と唇を噛み締める。  この状況下で、キャプテンとしてどうチームを引っ張っていくか。そう問われた青山は、少し言葉に詰まり、厳しい表情で懸命に言葉を吐き出した。 「そこ(リーダーシップ)が一番、今自分に突きつけられている部分。申し訳ないです」  熟練ボランチの森粼和幸を欠く今、やはり背番号6が中盤でウイングバックや前線の3枚を操り、攻撃を機能させなければ広島は波に乗れない。現状を打破できない自分の不甲斐なさ、応援してくれる人への申し訳なさを力に変え、悪い流れを断ち切れるか。青山の、そして広島の真価が問われる戦いは続く。 取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)

 

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