中村俊輔が3ゴールを演出! 磐田が4年ぶりの“静岡ダービー”に完勝! 清水は鄭大世のゴラッソで一矢報いる《J1》

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▽明治安田生命J1リーグ第5節、ジュビロ磐田vs清水エスパルスによる“静岡ダービー”が1日にエコパスタジアムで行われ、ホームの磐田が3-1で勝利した。

▽11位磐田と9位清水が4年ぶりに激突する“静岡ダービー”。公式戦2連敗中の磐田は、直近のヴィッセル神戸戦から先発2人を変更。小川とアダイウトンに代えて、森下と松浦が先発。また、中村俊と川又がダービー初出場を飾った。一方、同じく公式戦連敗中の清水は、前節鹿島アントラーズ戦で不適切行為を働いて出場自粛の角田に代わって二見が起用された以外、同じメンバーが揃った。

▽試合前から降り続いた雨をモノともせず、4万人を超える観客を集めた4年ぶりのダービーは、早い時間帯に動く。開始6分、ホームの磐田が相手陣内右サイドでFKを得ると、中村俊がゴール前に入れた浮き球のボールをDFに競り勝った森下がダイビングヘッドで流し込み、ホームチームが先制に成功した。

▽失点後、すぐさま反撃を開始した清水は、12分に右サイド深くで鎌田が折り返したボールに鄭大世が詰めるが、このシュートはわずかに枠の右。さらに19分にも犬飼の絶妙なフィードに抜け出した白崎がボックス付近で右足を振り抜くが、このシュートは枠の左に外れた。

▽前半半ばから終盤にかけても清水が押し込む時間が続くが、中村俊のプレースキックが再びホームチームに2点目をもたらす。37分、相手陣内中央で得たFKの場面で中村俊の浮き球のボールを大井が競り勝ち、ボールがボックス左でフリーのムサエフに渡ると、カザフスタン代表MFの左足のシュートがGK六反の守るゴールをこじ開けた。

▽磐田の2点リードで折り返したダービーは、後半も早い時間帯に動く。48分、カウンターから中央を持ち上がった中村俊の絶妙な縦パスをボックス内に走り込んだ川又が左足アウトで中に折り返すと、タイミング良く飛び出してきた川辺が冷静にゴールネットを揺らした。

▽ダービーで屈辱の3失点を喫した清水は、枝村、鎌田、野津田と続けて選手を下げて、村田、飯田、ミチェル・デュークを投入。村田の積極的な仕掛けで推進力を得た清水は、80分に左サイドからドリブルで切り込んだ松原が右足のシュートを放つが、これは右ポストに阻まれた。

▽何とか意地を見せたい清水は、その後も諦めずにゴールを目指すと、頼れるエースが圧巻のゴラッソを決める。後半アディショナルタイム4分、ボックス中央で犬飼の頭での折り返しを受けた鄭大世が、一度ボールを浮かして見事なバイシクルシュートをゴールネットに叩き込んだ。だが、清水の反撃もここまで。中村俊が3ゴールを演出した磐田が、4年ぶりの“静岡ダービー”を制し、今季のホーム初勝利を手にした。