遂に開幕したプロ野球2017。侍ジャパン戦士を中心に新たなヒーローも生まれるなかで、アナウンサーが注目している選手は誰なのか? TBSラジオ(AM954・FM90.5)「エキサイトベースボール」戸崎貴広アナ、文化放送(AM1134・FM91.6)「ライオンズナイター」松島茂アナ、ニッポン放送(AM1242・FM93)「ショウアップナイター」師岡正雄アナのお三方に、今季のプロ野球の個人的な「ツボ」を聞いた。(パ・リーグ編はこちら)(セ・リーグ編はこちら


実況アナ的・プロ野球2017“推しメン“は誰だ?


─── セ・リーグ編、パ・リーグ編で、各チームの注目点や課題などを聞いてきましたが、チームとは別に、皆さんがそれぞれ、「今年のイチオシ」「今、見るべき選手」といえば誰でしょうか?
松島:たくさんいるんですけど、ライオンズで言うと山川穂高。中村剛也選手と同じような体型なんですけど、同じように意外と足速いんですよ、体型からすると遅いと思うんですけど。
戸崎:おかわり2世!
松島:そして、昨年、本塁打を14本放っています。何がすごいって、今年がプロ4年目でまだ通算40安打なんですけど、そのうち16本がホームラン! ヒットのうち、4割がホームランなんです。無限の可能性を秘めているなと。今年はどこまで破壊力を増したのか楽しみですし、ホームラン30本くらいは期待したいところですね。練習でも試合でも常に声を出し続けてですね、チームを活性化させているという点もオススメしたいポイントです。ライオンズの中で特に一押しの選手であると言いたいと思います。
戸崎:私はですね、やっぱりDeNAの4番、そして日本の4番だった筒香嘉智です。去年二冠王。ホームラン44本。WBCで自信を付けてさらに良くなれば、去年の数字をさらに超えるバッティングを見せてくれるだろう、と。ゴジラ松井に続くようなバッティングを追いかけていくという意味でも、今年、「エキサイトベースボール」はDeNA戦の中継数を増やしていく予定です。筒香に限らず、今年のDeNA打線は魅力的です。10点取るけど11点取られることもある(笑)。


師岡:9点取られても10点取る、っていう逆もあり得るからね。
戸崎:でも本当に、あの打撃力はお客さんが増えている要因のひとつだと思います。あと、投手でいえば、巨人の菅野智之。WBCでもいいピッチングをして、去年の防御率2.01もすごい数字ですが、今年はさらに1点台のピッチングを目指しているそうなので、楽しみです。
師岡:僕のオススメ選手は、巨人では阿部慎之助。久しぶりにオープン戦、満足な体調で戦えていたし、表情もすごくいい。巨人って比較的おとなしい選手が多い中で、あの年齢でもやっぱり笑顔で、そして背中でチームを引っ張っていく。今年、阿部のバットがチームにいい流れを呼び込むんじゃないかな、という予感があります。そしてもう一人、ヤクルトの山田哲人。なんといっても、2年連続トリプルスリーですから。僕は巨人とヤクルトの担当が多いので、この2人に特に注目しています。


セ・パ、それぞれの優勝候補と台風の目はどこだ?!


─── 昨年は、セ・リーグが25年ぶりのリーグ優勝。そして、パ・リーグが大本命・ソフトバンクを抑えての日本ハムの優勝と、ある意味で波乱のシーズンだったわけですが、今季の順位、優勝予想というとどうなるでしょうか?
師岡:まあ、パ・リーグに関しては、順当に考えればソフトバンクと日本ハムの2強だとは思いますが。
戸崎:やっぱりソフトバンクは、2つチームを作れるくらいの戦力はありますからね。だから去年、ファイターズはよく11.5ゲーム差をひっくり返したな、と。それこそ、1番ピッチャー大谷翔平の先頭打者本塁打とか、ある意味でギャンブルが巧くハマって流れを引き寄せた、マンガのような優勝だったわけです。
松島:そうですね、でも、それが2年続くのかと考えると難しいのかもしれないですね。
戸崎:と考えると、パ・リーグはホークス1位で2位が日本ハム。そして、台風の目だと思っているのがロッテ。伊東勤監督も今年で5年目。今年ダメならクビ、という覚悟で今季に賭けていると思います。
松島:私はホークスとロッテの2強と考えています。そこに、西武がどう迫っていくか。

師岡:日本ハムは?
松島:日本ハムは先発投手の陣容とかを考えると、その下かな、と見ています。
戸崎:おぉ。西武とは先発の数が違うと?
松島:もちろん、ライオンズナイターとしての期待も込めてるんですけども、私はそういうふうに見ています。
師岡:でも確かに、大谷が出遅れていて、増井が先発から後ろに回ってとなると、その分の勝ち星を誰が補うのか、となると……。なるほどね。ロッテに関しては、打線が外国人頼みなのかどう出るか? 角中勝也も背中を痛めていると言っていて、それが間に合うかどうかが気になるね。
─── セ・リーグはどうでしょうか?
戸崎:パ・リーグの台風の目がロッテならばセ・リーグはDeNA。優勝を巨人・広島で争う中でDeNAがどこまで絡んでいくか。でも、85年のタイガース日本一みたいに打ちまくれば、まさかの優勝もあり得る。打ちまくればDeNAだと思います。


新企画も、新趣向も続々。ここに注目!ラジオナイター2017


─── では最後に、各放送局の今年のテーマ、聴きどころについて教えていただければと。
戸崎:TBSラジオ(AM954・FM90.5)「エキサイトベースボール」はこの10年、放送している球場以外のパ・リーグ、セ・リーグ12球団の情報を随時入れよう、という方針でやってきたんですが、今年はもう少し原点に立ち返ろう、という話をしています。つまり、他球場の情報を若干減らし、目の前で起こっていること「THIS GAME」を詳しくお伝えしよう、という中継です。その心は、基本に忠実に実況アナウンサーの的確な実況と解説者のやり取りで聴かせようと。そして、シーズン中には、「え!?」というスペシャルゲストにも来ていただく予定になっています。ぜひ、お楽しみにしていただければと思います。
松島:文化放送(AM1134・FM91.6)「ライオンズナイター」は、今年も当然「パ・リーグ、きこうぜ!」。パ・リーグを追いかけていきます。そして今シーズン、栗山巧前キャプテンがなんと侍の姿をした特製クリアファイルを作りまして、番組を聴いていると随時当たっていくという。これは、栗山選手本人も絶賛するくらいカッコ良くできています。何といっても被写体がいいですから。面白い企画ですので、是非、番組を聴いて当てていただければと思います。

師岡:ニッポン放送(AM1242・FM93)「ショウアップナイター」では、去年から「ショウアップナイターファンクラブ」というものを作りまして、今年で2年目。聴いている皆さんがより参加しやすいような、たとえば球場招待や解説者とのイベントなどの企画も用意しています。加えて、今年はショウアップナイター発の女性アイドルユニット立ち上げ企画なども用意しています。解説者では、前中日監督の谷繁元信さんが新しく加わり、さらにスペシャルゲストも登場する予定です。今年もテーマは、「毎日とことんプロ野球」です。

戸崎:そうそう。TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送では、ワイドFM放送を始めていまして、建物の中など、AM放送が聴きづらかった場所でも聴きやすくなりました。何よりも、FMならではのクリアな音質が評判なんです。ぜひ、臨場感溢れるラジオの野球中継を聴いて欲しいですね。

(オグマナオト)