李東生が逮捕され、周永康も逮捕された。彼らが法輪功弾圧政策を実施してきた者たちだということは、見る人が見れば一目瞭然だ。今さら彼らのために尽くそうなどというバカなやつは誰もいない。明日は我が身となることを、誰もが皆恐れている (WANG ZHAO/AFP/Getty Images)

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読んではじめてわかった。中国に一大事が起こる! 

 ある中国企業の元会長である楊さんが、韓国へ旅行した際に大紀元記者に対し、次のように語った。「習近平国家主席の推進する『トラ狩り(汚職官僚の逮捕)』の激しさが増していることは、国内の中国人ならだれでも知っています。だが、具体的に党内部で何が起こっているのかは、『大紀元』を読んでからようやく分かった」

 楊さんは、前回海外から大紀元の新聞を中国に持ちかえった際には、政府関連部門で働く友人らがコピーを取り、先を争って回し読みしていたと語った。大紀元の報じる中国情勢に触れた彼らは一様に、「なぜこんなに正確なのだ!」と驚きを禁じ得なかったという。

 「前回大紀元新聞をごっそり持ち帰った時、税関検査で見つからないよう隠していました。検査を恐れていたのではありません。税関職員は(大紀元新聞を)見つけても、捨てずに取っておいて自分で読むのですよ。しかしみすみす彼らに渡したくはないですからね。政府関係の友人に見せるためのものですから」

 「友人らは先を争うようにして読んでいましたが、数が少なかったのでコピーを取って回し読みしていました。読み終えた感想は全員一致で『中国に一大事が起こる!』というものでした」

 楊さんはまた、法輪功弾圧政策を行うために設立された「6・10弁公室」のトップ、李東生が逮捕されてから、「6・10」系統全体が機能不全に陥っているとも語った。「トップの李東生が捕まってしまったら、その部下たちはみな呆けてしまいました。何をするべきかも、誰の命令を聞くべきかも判断できないようです」と漏らしている。

 楊さんには、公安や武装警察、6・10弁公室といった政府関連部門で働いている友人が多い。少し前に6・10弁公室の友人と酒を飲んだ時、「法輪功(弾圧政策)にまだ関わっているのか?」と尋ねたところ、友人は小声で「上層部から内密に通知があり、関わるなと言われた」と答えた。

 「公安関係の友人らが言うには、今は法輪功学習者らのビラ配りや横断幕を見かけても見て見ぬふりをすることもあるそうです。みな触らぬ神に祟りなしと思っていると。中には、『李東生が逮捕され、周永康も逮捕された。彼らが法輪功弾圧政策を実施してきた者たちだということは、見る人が見れば一目瞭然だ。今さら彼らのために尽くそうなどというバカなやつは誰もいない。明日は我が身となることを、誰もが皆恐れている』と話すものもいます」

 楊さんは、初めて大紀元を目にしたときのことをこう語った。

 「2年前に国外で大紀元新聞を目にしたとき、これは普通の新聞とは違うと感じました。中国の内情を大胆に掲載している新聞を読んだのは初めてでしたし、中国の国内メディアがこうした報道を行うのは不可能です。だから私は、あなた方の勇気に心から感服しました。だが実を言うと、大紀元は長くは続かないのではないかと危惧してもいました」

 楊さんは以前にマスコミ関係の仕事に携わっていたことがあり、新聞を発行するコストにも詳しかった。そのため、大紀元の将来を心配していたという。だがこの2年で大紀元は大きく躍進し、世界に与える影響力も増したことに大いに感銘を受けていると語った。

 楊さんは、大紀元でボランティアとして働きたいと何度も申し出ている。「退職した今、大紀元で働きたいと心から願っています。私の専門は撮影なので、撮影カメラマンとして働ければ。ボランティアでも構いません。大紀元の将来が素晴らしいものになると確信していますから」

中国でのマスコミの存在意義は共産党のために「安定」を維持すること

 

 中国のある直轄市のテレビ局で長年働いた経歴を持つ楊さんは、中国メディアを取り巻く環境は厳しいと話している。「中国大陸にも、良心を持ち正義感にあふれる記者はいます。彼らは最初、人々のために真実の報道をしようと試みますが、結局のところ思うような記事を書くことなどできません。党の宣伝部が毎週、多ければ毎日のように、何を報じ、何を報じてはならないと言ったことを逐一指示してくるからです。もともと一般人のことなど知ったことではなく、(マスコミの存在意義は)中国共産党のために、いわゆる「安定」を維持することですから」

 「上司の命令に背くということは、宣伝部の命令に背くことを意味しています。そうなれば、自分の記事が発表できなくなるのはもちろん、職場を追われることも間違いありません。(こうした現状を)見るに見かね、かといって出世のため上司に媚びることが性に合わず、結局私は、メディアを離れて自分で会社を興しました」

 楊さんは、最近発行された大紀元の新聞や特集号を集めており、ここ数日は紙面を夜中の2時ごろまで読んでから眠っている。帰国後全部お土産として国内の政府関係の友人に贈るつもりなのだという。

 大紀元の新聞を配るボランティアの話によると、楊さんやその友人たちのような読者が中国国内に増えている。中国のある貿易会社社長は毎回海外から帰国するたびに、大紀元の新聞を一抱え持ち帰るという。「帰国するたびに、近所の人や友人たちが早々に私の家に集まってきます。試しに一度、『私を待っていてくれたのかね?』と尋ねたところ、『君じゃなくて大紀元新聞を待っていたんだよ』と言われましたよ」

 韓国で不動産を購入しに来たある中国人社長は、大紀元のスタッフに対しこう語った。「いっそのこと、製版済みの大紀元新聞を中国国内で印刷すればいい。私が中国で印刷発行しよう。このような優れた新聞なら、中国人が皆読みたがっているに違いない。」

(翻訳編集・島津彰浩)