高高度迎撃ミサイルシステム「THAAD(サード)」をめぐって中国と韓国の関係がぎくしゃくするなか、中国メディアの今日頭条が30日付で掲載した記事は、韓国のネットユーザーが中国に対して「平昌冬季五輪に中国は参加するな」と叫んでいると伝えている。(イメージ写真提供:123RF)

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 2018年2月に韓国の江原道平昌で第23回冬季オリンピックが開催される予定となっているが、ほとんどの五輪競技会場はすでに完成したようだ。オリンピックは「平和の祭典」であり、古代オリンピックは戦争を中断してまで開催されていたほどだ。

 高高度迎撃ミサイルシステム「THAAD(サード)」をめぐって中国と韓国の関係がぎくしゃくするなか、中国メディアの今日頭条が30日付で掲載した記事は、韓国のネットユーザーが中国に対して「平昌冬季五輪に中国は参加するな」と叫んでいると伝えている。

 記事は、THAADをめぐって中韓関係が冷え込んでいることを受け、3月に韓国で開催された国際スキー大会に11名の中国選手が集団欠席したこと、4月に韓国で開催予定だった中韓バレーボール大会も中国チームが不参加を表明したことにより取消となったこと、中韓両国が6月に開催を予定していた中韓KEB杯国際ゴルフ大会の延期を中国側が要求していることなどを紹介。政治的問題がすでに両国のスポーツ交流に多大な影響をもたらしていることを紹介した。

 これら一連の出来事に対して韓国ネットユーザーたちが「強烈に反発している」と紹介、中国側が一方的に大会への不参加や延期を要求したことに対し、「それなら平昌冬季オリンピックにも来るな」と中国に対する不満をあらわしたユーザーもいることに言及した。

 また記事は、多くの韓国メディアはこの一連の出来事と「THAAD問題」を関連付けて報道していると紹介する一方で、遼寧社会科学院のある研究員が今回の出来事に政治は関与していないと主張し、たとえTHAAD問題が原因で中国のスポーツ選手たちが不参加を表明しているとしても、これは「民意の正常な反応」であり、仕方のないことだという見方を示していることを伝えた。

 オリンピックには平和の祭典という素晴らしい意義が存在しているが、それにはスポーツという共通言語を通じて相互理解を促進するという意味合いがあるはずだ。THAAD問題がスポーツ交流にまで影響を及ぼすなか、中韓両国はオリンピックやスポーツを通じた交流が持つ意味をもう一度見直すことが必要なのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)