2012年に尖閣諸島(中国名:釣魚島)問題が生じた際、中国各地で反日デモが発生し、その結果として日系企業の工場や日系自動車会社の販売店などが破壊され、また中国人が所有する日系車も破壊されるという事態が発生した。(イメージ写真提供:123RF)  

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 2012年に尖閣諸島(中国名:釣魚島)問題が生じた際、中国各地で反日デモが発生し、その結果として日系企業の工場や日系自動車会社の販売店などが破壊され、また中国人が所有する日系車も破壊されるという事態が発生した。

 一方で、中国の中古自動車市場における日系車の評価は非常に高く、高値で下取りしてもらえることで知られている。日系車の販売が近年好調なのは、下取り価格が他の自動車に比べて高く、買い替えの際に有利であることも要因だ。しかし日系車の中古車を買い求める中国人消費者のなかには、反日デモの犠牲となって破壊された日系車という「ハズレくじ」をひかされたくないと考える人もいるようだ。

 中国メディアの今日頭条が29日付で掲載した記事は、中国の中古車市場で人気の日系車が過去に修理された形跡があるかないかをどのようにすれば確かめることができるかという点について説明している。

 記事はスズキのスイフトを事例として取り上げ、ボンネット・ラジエーターフレーム・フロントフェンダー・サイドドアビーム・フロントドアなどの各部のボルトが新しく交換されている形跡があるか、また後から塗装された形跡があるか、工場出荷時と同じような溶接ポイントが存在しているかなどを目視点検また手触点検する方法について写真を掲載しつつ詳細に説明。日系車は中古であっても故障しにくいとして、中古市場でも人気なのだが、このような点検を行うことで「デモ」で破壊された日系車かどうかを判断できると紹介した。

 日本では事故歴のある車は下取り価格が安くなる傾向にあるが、デモで破壊されたことのある車が中古車市場に出回ることは皆無だと言えるだろう。最近は中国で反日デモが発生していないため日系車が被害にあうこともないのだが、中韓関係の悪化によって韓国車が破壊されたという報道は存在する。政治的な理由で破壊された車が中古車市場に出回る可能性があるというのは、中国ならではの事情だと言えよう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)