てるみくらぶ破産で考える、格安旅を自分でつくる5ヶ条

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 こんにちは。ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢です。

 2017年4月9日まで、エアアジアが成田⇔バリ“直行便就航記念”キャンペーン(片道9900円〜)を実施しているため、LCCの予約にチャレンジしてみました。そんな矢先、格安旅行会社てるみくらぶ倒産の報道が。

 旅行業界で働く友人や、旅行経験の多い友人にもヒアリングをしてみました。

◆てるみくらぶの破産は、消費者には予想できなかった

 てるみくらぶについて、旅行業界で仕事をしている友人に尋ねたところ、事前に一般消費者が察知するのは、難しかったのではないかという見解でした。早めの予約で安くなるプランは通常でも考えられるし、取引の多さからもほぼ大手という印象のある会社だったため、格安だから怪しかった、とは言いづらいとのこと。

 しいていうなら、旅行代金支払い期日よりも早くに現金一括払いを促していた点は、不審の兆候ととれた「かも」というのが正直なところだそうです。

 報道されているように、てるみくらぶはJATA(一般社団法人日本旅行業協会)に所属していて、弁済業務保証金制度を利用できる可能性があります。今回のケースでは旅行代金の1%程度の保証になるとされています。被害に遭われた方は申請をご検討ください。

 なお、通常、旅行会社はJATA(一般社団法人日本旅行業協会)かANTA(一般社団法人全国旅行業協会)に所属していて、それぞれ同様の制度を備えています。

◆クレジットカード払いの場合、支払停止にしてくれるケースも

 また、Twitter上では被害者の方の対応や経緯が多く投稿されています。

 旅行代金をクレジットカード払いにしているケースでは、カード会社に連絡をすることで支払停止等の抗弁手続きに成功しているケースもあるようです。

 カード会社によって対応が異なること、事態が進展したことで当初の回答から変化して対応してもらえたケース、カード引き落とし後でも対応を検討してもらえたケースなども見られます。

 諦めず根気強く冷静に相談を続けることも、重要と考えられます。

 予約をされていた方や、旅先で不安な環境下におかれた方のことを考えると胸が痛みます。少しでも被害が救済されることを願ってやみません。

 てるみくらぶの例は非常事態として、通常のケースでお得に旅行に出かけるためのポイントも考えてみます。

◆LCCで航空料金を安くするコツ

 私が予約をしたエアアジアのキャンペーンは、旅行経験が多い友人が教えてくれました(一緒にバリに行きます)。

1.LCCのメルマガを取ってキャンペーンをチェック

 彼女はLCCのメールマガジンを受け取り、大きなキャンペーンをやっている時に狙い撃ちで旅行をする、というスタイルをとっているそうです。日頃からメールマガジンなどで情報を得ておくことも有用ですね。

2.「激安で出たら、その場所に行く」という発想

 以前、「行きたいところに出かけるのではなく、お得な内容が出たところにでかけるのだ」と話してくれた、旅行の達人もいました。年間の回数や予算を決めておけば、行ったことがない旅先に、そうした基準でスピーディーに判断を下すのも得するポイントといえそうです。

 ちなみにエアアジアのバリ”直行便”就航キャンペーンは片道9900円〜ですが、フルフラットシートに3万円台で座れる便もあります。就航キャンペーンでは、特に満足度の高いお得がえられる可能性が高く、LCCで奮発するという判断もいいですね。

◆ホテルを安く予約するコツ

 今回のように格安で航空チケットを購入した場合は、宿やアクティビティなどを自分で手配することになります。通常、旅行においてはパッケージツアーの方が割安になることが多いです。これは、旅行会社が多くの予約を取り扱うスケールメリットを活かして、航空チケットやホテルなどを割安に手配できるためです。

 一方、自分たちで手配する場合、旅行会社のツアーを利用するときのようなスケールメリットは得にくいですが、そもそも旅行会社と大規模な提携を結ばないこだわりの宿を選べたり、選択肢を増やせる利点があります。

 個人が宿泊先などを手配するサイトには、“場貸し”サイトも多いです。契約は旅行会社とではなく、宿泊先などと直接する点が特徴です。サイト運営側は募集をするための”場”を貸すだけで、予約が成立すると広告費として、宿泊施設などはサイト運営会社に手数料を支払っています。割安に手配できる航空チケットやホテルを組み合わせてツアーを提供することとは、構造が異なります。

 利用者としては、サイト自身の信頼性と宿泊先は必ずしも関係がないことを心得て利用する必要があります。口コミなどをよく読みながら、誰と契約をすることになるのかも意識しながら利用したいですね(サイト名+利用約款で検索すると契約形態が確認できます)。

3.ホテルズドットコムは10泊利用で1泊タダに

 旅行業界の友人は、メインで「ホテルズドットコム」を利用していると話していました。10泊利用すると1泊無料(10泊の1泊あたりの平均額)になる点が大きく、みるみる無料宿泊が貯まるそうです。

4.最低価格保証のあるサイトで交渉

 最低価格保証をしているため、他のサイトでより安く予約ができることをみつけたら画面のハードコピーやキャプチャを撮り、交渉するそうです。ポイントを貯めるサイトを統一し、最低価格保証の交渉をする。真似できそうなテクニックです。

5.サイト版よりアプリ版のほうが安いことも

 私達は今回、主に「Agoda」を使ってヴィラを探しました。PCサイトとアプリでは価格が違う(アプリの方が安いことが多かった)こともあるため、複数の手法で価格を比較することも大切ですね。

 実際に泊まる日が近づいても部屋の在庫が多い場合、価格が下がっていくこともあるそうです。旅立つ前にも一度価格をチェックしてみようと思いました。

 旅行に出かける前のリサーチもレジャーとして楽しめる時はテクニックを駆使して個人手配を、お得に手間を省いて出かけたい時はツアーを、目的に応じて選べると嬉しいですね。

 最後になりましたが、色々とヒアリングをさせてくれた友人達に感謝します。旅に出る前には詳しい人に話を聞く、これもお買い物をより楽しむ秘訣となりそうです。

<TEXT/風呂内亜矢>
【風呂内 亜矢(ふろうち・あや)】
ファイナンシャルプランナー。CFP認定者、宅地建物取引士。26歳でマンションを購入したことをきっかけにお金の勉強を始める。現在はテレビ、ラジオ、雑誌等でお金に関する情報を発信している。9月に新刊『デキる女は「抜け目」ない』が発売に。
公式サイト:http://www.furouchi.com/
公式ツイッター:@furouchiaya