30日、人民日報は北京の天壇公園に出現した「顔認証トイレットペーパー供給機」が注目されたことについて、「誰の恥なのか」とする評論記事を掲載した。

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2017年3月30日、人民日報は北京の天壇公園に出現した「顔認証トイレットペーパー供給機」が注目されたことについて、「誰の恥なのか」とする評論記事を掲載した。

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天壇公園に出現した「供給機」は、装置の前に立つと顔認証で1人当たり60〜70センチのトイレットペーパーが出てくるもので、同じ人が再びペーパーを取るには9分間待たなければならない。

記事はこの装置を「暗黒技術」と称したうえで、「そもそも公衆トイレのペーパーを大量に持ち帰る市民に頭を痛めた公園管理者が、苦肉の策で繰り出したものである」と説明。操作に慣れないとペーパーを取るのに30秒ほどの時間がかかるという不便さを指摘し、「これは誠意や信頼が欠ければ便利さが『ぜいたく品』になるということを示すものだ」と論じている。

また、トイレットペーパーが大量に持ち去られる現象は、「モラルや民度の高低ではなく、社会における契約精神が十分に浸透しておらず、信用関係が成り立っていないという途上国の事情に起因するものだ」と主張。「公園は市民を信用することができず、ペーパーよりはるかに高いお金を費やしてハイテク機械を買わざるを得ない。市民も本来数秒で取れるペーパーに何倍もの時間をかけなければならず、タイムロスになる。信用の欠如は本来必要のないはずの社会コストを引き上げ、公園と市民双方に損をもたらすのだ」と批判した。

一方で、これまで社会の信用不足から備え付けられていなかったトイレットペーパーが大中都市の公衆トイレに常備され始めているとも紹介。「少し前に比べれば大きな進歩であり、信用社会の芽生えを意味するものだ」と評価している。(翻訳・編集/川尻)