既存の3Dプリンターの材料を変えることなく、造形スピードを30%アップさせ、フィラメント使用量を30%も削減できる出力アルゴリズム「MinFill」を3DプリンターメーカーのMakerBotが開発しました。無料の3Dプリントソフト「MakerBot Print」のバージョン2.0からMinFillは対応しています。

MakerBot MinFill 造形スピード30%アップ、フィラメント30%節約

http://makerbot.co.jp/jp-minfill.html

MinFillが従来の出力形式よりもどれくらい速いのかは、以下のムービーを見れば分かります。

MakerBot | Introducing MinFill - YouTube

MakerBotは3Dプリンターに新たに「MinFill」というモードを加えました。



左がMinFillで作った部品で、右は従来の形式で作った部品。内部の立体構造が違うようです。



MinFillはフィラメントなどの素材を変えることなく、出力方式のアルゴリズムを変更したソフトウェア面での改良です。



3Dプリンターで製造する物には、「シェル」と呼ばれる外装部分と……



「インフィル」と呼ばれる内部に分けることができます。シェルとインフィルを組み合わせて3D物体が作られています。



従来の出力方式ではインフィルが鉛直方向に同じ構造を持っていたのに対して、MinFillではインフィルの立体構造を変更することで、造形速度を高めることが可能です。



出力速度が30%アップすると同時に、フィラメント使用量も30%削減できるとのこと。



MinFillでは立体構造を解析して、強度が必要な部分には出力する反面、強度に関係のない部分には出力しないという特長があります。これによって出力速度を高めてフィラメント使用量を削減できるのに、出来上がる物体の強度は従来の出力方式と変わることがないとのこと。



MinFillは造形物のサイズが大きくなるほど威力を発揮します。



また、複雑な形状の造形物ほど、造形速度アップの効果も高いようです。



MinFillを使うことでプロダクトの全体の形状、サイズ、バランスなどの基本事項を評価するための初期段階に反復的に行われるコンセプト確認作業の時間を劇的に短縮でき、設計工程のスピードアップが可能だとMakerBotは述べています。構造強度よりも造形速度が重要なプロトタイプの製造で効果的なMinFillは、Makerbotの出力ソフト「MakerBot Print」のVer2.0で利用可能です。

MakerBot Print Software | MakerBot

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