29日、朝鮮戦争当時に埋設された地雷除去作戦に投入する兵士の選抜に際し、韓国軍部隊の大隊長が兵士の親に同意を得ていたことが明らかになり、軍規の緩みを指摘する声が上がっている。写真は韓国と北朝鮮の境界に設けられている非武装地帯。

写真拡大

2017年3月29日、朝鮮戦争当時に埋設された地雷除去作戦に投入する兵士の選抜に際し、韓国軍部隊の大隊長が兵士の親に同意を得ていたことが明らかになり、軍規の緩みを指摘する声が上がっている。韓国・東亜日報などが伝えた。

韓国陸軍によると、西部戦線を担当する陸軍第3軍内の工兵隊で、4月から約2カ月間実施される京畿道(キョンギド)内の地雷除去作戦に投入される兵士が選抜された。同隊所属の兵士100人のうち兵士の希望と身体的条件などを総合的に考慮して30人を選抜したが、この過程で大隊長が兵士の親に手紙を送っていた。

手紙には、作戦概要や兵士の安全管理計画、さらに兵士の作戦投入に同意を求める項目が含まれていた。手紙を受け取った27人の親は同意の意思を示したが、3人は子の安全などを理由に同意しなかった。これを受け、隊は新たに3人を選抜、親の同意を受け、作戦に投入する30人を最終決定した。第3軍は昨年も同じ選抜方法を取っており、昨年は5人の親が同意せず、再選抜を行っていた。

この事実が明らかになると、軍規が緩んでいるのではないかと指摘する声が出た。北朝鮮との戦争など有事の際には地雷埋設地域よりもさらに危険な敵陣で戦うことになるが、事前に兵士の親に作戦投入への同意を問うのは過度な配慮であるとする意見だ。

論議が浮上すると、陸軍は「大隊長が管理の一環で親の心配を軽減しようと同意の可否を尋ねたのであって、上級部隊の指針ではなかった」と釈明した。陸軍関係者は「通常の軍事作戦投入への可否を親に尋ねるのは適切ではないだけに直ちに是正した」とし、「今後同じことが再発しないようにしたい」と述べた。

この報道に対し、韓国のネットユーザーからは「戦争も親の許可を得てから始めてほしい」「徴兵される時には親の同意を求めないのに」「ボーイスカウトか?」「幼稚園並みだな」など、厳しい声が多く寄せられた。その一方で、「作戦への投入に親の同意は必要ない。その代わり問題が発生したら国が責任を取らねばならない」と現実的な意見もあった。(翻訳・編集/三田)