■コンビニに宅配受け取り専用ロッカー設置

 宅配業界では通販の増量などに伴う、不在配達の効率化が問題となっている。対応策の一つとして、近くのコンビニエンスストアへ受け取りに行くサービスも提供されているが、さらなる対策として、最大手のヤマト運輸は、コンビニ最大手のセブンイレブンと提携し、東京都内の一部店舗へ荷物受け取りの専用ロッカーを設置、試験的に運用することを発表した。

 今後、動向を見ながら都内を中心とする各店舗に設置の拡大をする予定とのことである。これは、ロッカーを設置することでコンビニ店員の手間や業務の減少、再配達の減少を目的とするものだ。

 多忙な時間帯でのコンビニでは、「どの荷物を誰に渡すのか」や、受け取りがレジで混雑するなどにより、店内の混乱を招く場合もあったため、今回の運用を皮切りに店内の混雑緩和や従業員の業務を軽減、改善する狙いがある。

 ロッカーの使用は、ネットで再配達してもらう店舗を指定し、発行される暗証番号でロッカーを開けることが出来る仕組みとなっている。

●ファミリーマートやローソンでも日本郵便の宅配ロッカーを設置

 現在、ヤマト運輸では駅を中心に宅配ロッカーの設置が進められているが、ファミリーマートとローソンでは、2017年3月より都内の数店舗で、日本郵便の宅配ロッカーを設置する取り組みが既に行われている。こちらも利用状況を見ながら随時、増設していく予定で、日本郵便でもこのコンビニでの宅配ロッカー受け取りを推進していくとのことだ。

 日本郵便の宅配ロッカー受け取りでは、配達時に不在で受け取れなかった荷物や、通販で購入した商品の受け取りが可能で、基本、荷物は届いてから3日間は保管されるとのことだ。

●増える通販不在配達減少の布石となるか

 ヤマト運輸と提携するセブンイレブンは全国で2万店舗弱あることから、今後、ロッカー設置店舗の拡大や、ヤマト運輸以外の宅配業者の荷物を受け取れるようにする方向で調整中とのことである。

 これが、増加している通販商品の不在配達に対する対策の布石となるかどうかという点では、課題もいくつか見えている。

 たとえば、小さな荷物の場合は問題はさほどないのだが、大きな荷物はどうしても自宅配達をせざるえないものもあり、暗証番号の紛失や導入直後の店舗での顧客ノウハウ対応、店舗内でのメンテナンスなども課題となるであろう。