NYで話題。世界各国のおばあちゃんシェフが作る「ノンナの味」が一番プロジェクト

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イタリア語で「おばちゃん」を意味するノンナ。そんなノンナが集結、腕を振るい極上の手料理を出してくれるレストランが、ニューヨークで話題となっています。
故郷の味は、おばあちゃんの味
話題のレストランは「エノチカ・マリア」。イタリアン・レストランとして毎日営業しているのですが、その店のメニューの半分はイタリアン、残りの半分はインターナショナルで、日替わりで様々な国のお料理が食べられます。イタリアンはイタリア人のノンナにより調理され、そしてインターナショナル部門を担当するのは、世界各国からやってきたノンナです。
1日に2人ずつキッチンに立つ「おばあちゃん」たちを、経験豊かだと尊敬と愛を持って、そう呼んでいる人々。30から40人ほどのノンナたちは、トルコやアルジェリア、アルゼンチンやペルー出身だそうで、お客さんはビジネスマンから学生までいろいろ。特にニューヨークで働く移住者たちが家族を連れて来たりと、懐かしい本物の味が愛されているようです。

「いろんな文化の人たちがこのレストランに食事に来る。イタリアの「おばあちゃん」の味を求めてね。だから私たちもみんなの文化をお祝いできたら、なんてすばらしいだろうって思ったんだ」 
(Youtubeよりレストランのオーナー、ジョーディー・スカラベッラさんのコメント引用翻訳 )

健康で幸せな生活は、食事あってこそ
こころを満たす、一番手っ取り早くて一番大事な食事。海外どこでも、日本人の私たちが一杯の緑茶でホッとひと息できるのを考えれば、やはり食事はおなかを満たす以上に精神的な大きな癒しなのでしょう。実際あるイギリス男性が仕事の関係でアメリカに単身赴任、食事があまりにも恋しくてホームシックに陥ってしまったことから、オンラインのスーパーマーケットを立ち上げたニュースもあります。
エノチカ・マリアのこのプロジェクトにより、人はこころのよりどころを見つけ、また労働力を生み出し、やりがいを与えるだけでなく、文化交流という役割にもなっています。多くの人にとって、レストラン以上の存在になっているに違いありません。トランプ政権においては軽視され、あるいは見逃されがちな女性たちの持つ真の大きなパワーを証明しているかのようです。
家族代々受け継がれてきた秘伝のレシピを絶やしてはいけないと、レストランでは料理教室も開催しているそう。おばあちゃんの味は、やはり偉大なもの。おいしくて人が何度も食べたくなるものは、じつは究極にシンプルなものだったりするのかもしれません。
[エノチカ・マリア,BBC]
image via Shutterstock