DSDSブームはgooスマホが牽引する!IGZO液晶を採用した「g07+」やAIによる行動支援サービスなどが発表された「NTTレゾナント・メディアカンファレンス」を写真とともに解説【レポート】

「goo」20周年を記念したスマホ「g07+」も発表されたNTTレゾナントのメディアカンファレンスを紹介!

NTTレゾナントは27日、インターネット検索サービス「goo」の20周年を記念した報道向け説明会『NTTレゾナント「goo」20周年メディアカンファレンス』を開催しました。

カンファレンスではgooが取り組んできた検索サービスの振り返りや現在研究と検証試験を行っている「AIによる行動支援サービス」の概要などが発表されたほか、gooのスマホブランドのDSDS対応SIMフリースマートフォン(スマホ)「g07+」などが発表されました。

g07+は2016年12月より発売が開始されているSIMフリースマホ「g07」のバージョンアップ版という位置付けで、NTTコミュニケーションズが仮想移動体通信事業者(MVNO)として提供している携帯電話サービス「OCN モバイル ONE」とセットで3月27日より予約が開始されています。

セット販売時の価格は19,800円。カラーはホワイトパネルとブラックパネルの2種類でホワイトパネルが4月中旬以降、ブラックパネルが5月上旬以降にそれぞれ出荷予定となっています。今回はこのメディアカンファレンスの模様を写真を交えて解説していきます。

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ホワイトパネルモデルのg07+を掲げるNTTレゾナント ポータルサービス部門長 鈴木基久氏


■「DSDSブームに火を付けた」g07をより使いやすくマイナーチェンジしたg07+
今回発表されたg07+の前身となるg07は、約5.5インチ・フルHD(1920×1080ドット)の大画面で19,800円という破格の安さと通信用SIMを2枚同時に利用できる「デュアルSIM・デュアルスタンバイ(DSDS)」に対応していたことから格安スマホを求める層の注目を集めた機種で、NTTレゾナント ポータルサービス部門長の鈴木基久氏も「DSDSブームに火をつけた」と自信を持って発表していました。

g07+のg07からの変更点や強化点は、液晶パネルにIGZOを採用してタッチパネルの精度を向上したほか、カメラにIRフィルターを追加、Eコンパスの高精度化などが施され、アプリケーションでもgooメモやgooアンサーチの高機能化などが行われています。

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コストパフォーマンスを重視する格安スマホ市場においても圧倒的な存在感


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g07+予約開始に伴い、前機種であるg07は17,800円に値下げされた


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g07とg07+の比較。この価格で両端末とも指紋認証機能が搭載されている点も見逃せない


基本性能となるCPUやストレージ搭載容量などはg07から変更はなく、CPUにはMediaTek製オクタコアCPU「MT6750T」(最大1.5GHz ARM Cortex-A53コア×4+最大1.0GHz ARM Cortex-A53コア×4)を採用、内蔵メモリー(RAM)は3GB、内蔵ストレージは32GB、外部ストレージにはmicroSDXC(最大128GBまで)が採用されています。

通信方式では新たにCDMA2000方式の800MHz(BC0)および2GHz(BC6)に対応し、au回線でも利用可能になりました。この点について鈴木氏は「大手キャリア(移動体通信事業者=MNO)契約者の中にはいわゆる2年縛りなどですぐにMVNOへ乗り換えられない人も多い。そこで大手キャリアの契約は安い通話専用プランなどに変更してもらい、データ通信はMVNOを利用するなどの使い方を想定している。(CDMA2000方式に)バンド対応することでauユーザーにもDSDSの恩恵を受けていただきたい」と語りました。

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MNO各社が音声通話をLTE回線を利用したVoLTEへ移行する中ではあるものの、従来方式のCDMA2000へ対応した意味と汎用性はかなり高い


この他、g07+の詳細なスペックや販売価格などは以下の記事をご参照ください。

NTTレゾナント、SIMフリーなgooのスマホ「g07+」を発表!au回線(CDMA2000)対応で3キャリアで使え、IGZO液晶パネルでタッチ精度も向上――キャンペーンで2千円引きの約2万円


■9月のサービス開始を目指す「AIによる旅選びの行動支援サービス」
今回のカンファレンスのもう1つの目玉となったのがAI技術を用いた行動支援サービスです。現在はまだ正式なサービス名称がありませんが、具体的には旅行のプランや旅先選定の支援を行うためのAIプログラムで、旅行の目的や旅行先などをまだはっきりと決めていないようなユーザーの方の要望や質問を受け付けてプランを提案するというものです。

今年9月のサービス開始を予定しており、「ユーザーの気分に寄り添った旅先の提案」を目指すとしています。

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旅行計画を立てる際、旅先選定の段階で迷ってしまうことは少なくない


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旅行代理店のプランナーと会話している感覚で旅行計画の支援を行えるAIを目指す


この行動支援サービスの前段階として日本テレビとの共同実験が行われており、実験ではSNSを用いた会話形式でユーザーに日本テレビが放映する番組やオススメのサービスへの提案などが行われました。

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外部ソリューションが持つビッグデータを活用することでユーザーニーズに最適な提案ができる


■行動支援サービスと倫理性の悩ましい関係
上記の実験内容でも分かるように、この行動支援サービスでは企業とタイアップしてユーザーを特定のサービスや製品に誘導することが可能であるため、メリットとしてはサービスのマネタイズにある程度目処がつく代わりに恣意的な誘導によるユーザーの操作も可能となってしまう点が不安材料です。この点について説明員は「現在はまだAIの実証段階。まずはマネタイズなどを考えずに技術が活かせるかどうかを見極めたい」と語っています。

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非営利で中立なサービスは理想だが、収益を上げられなければサービスではないのもまた事実


今回の行動支援サービスに使用されたのはNTTレゾナントおよびNTTグループが研究開発を行っている「corevo(コレボ)」です。corevoは「人と共創するAI」を目指しており、行動支援だけではなく社会問題の克服から社会や環境の最適化、人の認識や理解の拡張など、様々な分野で人の行動支援・拡張する基礎技術として研究されています。

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corevoは「コラボレーション」と「レボリューション」からの造語


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corevoが目指す「共創」の世界は多岐に亘る


かつてgooが「海外の検索サービスではひらがなやカタカナ、漢字などが入り交じる日本語の『表記揺れ』には対応できない。だから日本のgooがやらなければいけない(若井社長談)」とインターネット検索サービスを開始してから20年。時代の変化は凄まじく、その検索システムにもAIが利用される時代が到来しています。

前述したようにAIによる提案型のサービスには恣意的な誘導やユーザーの扇動といったリスクもあり、手放しに歓迎できるものではありません。しかしこういったサービスが人間の生活やライフスタイルを拡張しさらに豊かにしてくれることも事実です。

gooがサービスを開始する旅選びの行動支援サービスの成否とともに、その倫理性と商業性について考える時が来ているように感じられます。

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AI技術は諸刃の剣である。その諸刃の剣を正しい方向へ育てていくのもまた、NTTグループのようなインフラ企業に求められる資質かもしれない


記事執筆:あるかでぃあ


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