クックパッドをオワコンにする? 料理は動画を見ながら作る時代が迫ってきた

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最近、よく見かける料理動画。
特に、TwitterやFacebook、InstagramなどのSNSでは、目にすることが多くなっています。

料理動画には、簡単に作れる美味しい家庭料理から本格的な料理まで、テキパキとリズム良く作る様子が、約1分程度にまとめられています。

また、公開されている料理も、家庭の食事や晩酌の肴、スイーツといった実用的な料理から、見た目にインパクトがあるフォトジェニックな料理まで、多種多様です。

SNSで、友人の投稿をチェックしようと何気なく開いたら、タイムラインに流れてきた美味しそうな料理動画にハマってしまったという人も多いようです。

実際、料理動画が、どれだけ人気なのか?
それを簡単に知ることができるのが、料理動画が投稿されているメディアのSNSフォロワー数です。

日本国内だけでも
・BuzzFeed Japanが展開する「Tasty Japan」のFacebookフォロワー数は150万人以上。

・米国生まれで2016年8月に日本法人が立ち上がった「テイストメイドジャパン」のInstagramフォロワー数が100万人を突破

と、既に各メディアの激戦は開始され、しのぎを削っているのです。

■なぜ料理動画は、流行っているのか?




なぜこんなにも「料理動画」が人気コンテンツとなっているのか?

料理動画が流行る理由には、いくつかの理由が考えられます。
・料理の調理の手順があわかる
・調理での切り方、火加減、コツがわかる
・調理シーンの迫力、エンタテインメント性が面白い
・実際に、料理動画を見ながら、料理ができる

とくに、実際に、自分で料理をする際、レシピをみて作るよりも、料理動画見ながら作るほうが、わかりやすく、失敗しにくいということが、大きいようです。

そうした用途、状況を裏付けるように、
先日、国内のレシピ動画メディア「kurashiru(クラシル)」を運営する「dely」が、総額で約30億円の資金調達に成功したニュースが話題となりました。


■国内最大級のメディアに成長!アプリが高評価の理由
「kurashiru」は、
月間での動画の再生回数が1億回以上、
月間視聴者数は数千万人
と、国内最大級のメディアに成長しています。
そして、FacebookやInstagramのSNSでレシピ動画を配信するほか、オリジナルアプリでも料理動画を配信中です。

「kurashiru」オリジナルアプリの評価は高く、リリースから約1年を経過した現在では、レビュー数が1万2000件、平均点数も4.9点を獲得しています。




ユーザーのカスタマーレビューには、
・「動画だと凄く便利だよね 分かりやすいし重宝してます」
・「余った材料の活用など、あと一品欲しいって時に利用させてもらってます」
・「見た目で気になったものを動画から入っていくのですごく見やすい」
など、料理動画が、料理を作る際に役立つことを証明しています。

■従来のレシピサイトとのガチバトルも激化?
今回の資金調達によって、delyは「kurashiru」を国内レシピ動画サービスNo.1にしようと考えているようです。

前述した「Tasty Japan」「テイストメイドジャパン」といった海外勢のほか、LINEの元社長 森川亮氏が創業した「C CHANNEL」、GREEの元取締役、吉田大成氏が立ち上げた「DELISH KITCHEN」なども、料理動画サービスに参入しており、競争の激化は避けられない状況です。

一方、こうした料理動画の成長に、危機感を抱いているのが、国内最大のレシピサイトである「クックパッド」でしょう。

クックパッドも、「クックパッド料理動画」を開設。
「クックパッド料理動画」では、ユーザーが投稿した話題のレシピや驚きの裏ワザを紹介しています。

こうした新規メディア、旧来のレシピメディアをも巻き込んで、急成長している料理動画サービスは、既存のレシピサイトを超える存在になる可能性もありそうです。

■レシピサイトから料理動画サイトへ 変革の到来か?
dely株式会社代表の堀江裕介は、以前より、動画版クックパッドを目指すとしています。

スマートフォンの普及により、いつでも、どこでも動画が見られる、動画をみることが当たり前になったことが、長年続いた「レシピ」コンテンツに大きな転換期をもたらしつつあるのかもしれません。

・「写真」と「テキスト」で料理のレシピ=データを見る
から
・動画で、直接、具体的に料理の作り方を見る
新しい時代を迎えつつあるようです。

近い将来、料理は、料理動画を見ながら作る。
そんな既存のレシピサイトが、レシピ動画サービスに取って代わられる時代は、すぐそこまで来ているのかもしれません。


磯崎 新