By Brett Chalupa

好調なスタートを切った任天堂の最新ゲーム端末「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」ですが、本体内のセーブデータを外部システムにバックアップすることができないため、本体が故障すればゲームのセーブデータも一緒に消えてしまうことが報じられています。

Your save data is not safe on the Nintendo Switch | Ars Technica

https://arstechnica.com/gaming/2017/03/your-save-data-is-not-safe-on-the-nintendo-switch/

海外ニュースメディアのArs Technicaが、Nintendo Switchの最初のアップデート後に「Nintendo Switch本体に保存されているセーブデータを外部からバックアップすることができないこと」を発見しました。つまり、もしも本体のセーブデータが破損してしまえば、セーブデータのバックアップは保存することができないので最初からゲームをプレイしなければいけないというわけ。

実際、ゲームニュースサイトのGamesRadarでライターとして働くAnthony John AgnelloさんはNintendo Switchが故障するというハプニングを経験しています。



Nintendo Switchが故障したことでAgnelloさんは任天堂アメリカに問い合わせたところ、謝罪はなく、「我々が修理のために送られてきたNintendo Switchのシステムを検査したところ、システム上の一部の情報が読めなくなっていることが判明しました。その結果、セーブデータや設定、あなたの任天堂アカウントとのリンクは維持できませんでした」というメッセージが返ってきました。このメッセージで55時間プレイした「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」のセーブデータが消えてしまったことを理解したAgnelloさん。



その後、修理が完了したNintendo SwitchがAgnelloさんのもとに返ってきましたが、もちろん「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」のセーブデータは消えたまま。



なお、Agnelloさんは「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」の他にもいくつかのゲームのダウンロード版を購入しており、それらを再インストールすることはできたそうです。

Ars Technicaは「Nintendo Switchはハードウェアの故障によるセーブデータの消失を避けられない唯一のゲーム端末です。初期のファミリーコンピュータではパスワードを使用してゲームの進捗状況を保存したり、ゲームカートリッジに内蔵されているメモリにデータを保存したりできるようになっていました」と指摘。

他にもPlayStationやXboxといった初期のディスクベースのゲーム機では、メモリーカードにセーブデータを保存する方式をとっており、このセーブデータは簡単にコピー可能でした。その後のPS3・PS4・Xbox Oneなどでは外部のハードディスクやSDカードなどにデータを保存したり、クラウドベースのオンラインシステムにセーブデータをバックアップしたりすることができました。

Nintendo Switch以前の任天堂のゲーム機であるWiiやWii Uでもセーブデータを外部のSDカードやUSBメモリに保存可能で、ニンテンドー3DSでもセーブデータをSDカードにバックアップできるようになっています。



By Deni Williams

それに対して、最新のNintendo Switchではセーブデータをバックアップすることができません。Nintendo Switchではキャプチャーしたスクリーンショットを本体ストレージからmicroSDカードに転送することができるのですが、「なぜこの外部のmicroSDカードにセーブデータをバックアップできないのか理解不能」とArs Technica。

それでもNintendo Switchがセーブデータのバックアップができないようにする「理由はわかる」とArs Technicaは指摘しており、その理由は外部メモリにバックアップしたセーブデータを改ざんすることでチートを繰り返すユーザーの存在にあるとのこと。Nintendo Switchのように外部メモリのセーブデータをロードできない仕様になっていれば、Nintendo Switchでチートを行うことは一気に困難になるそうです。

しかし、ただセーブデータをバックアップしたいだけのユーザーにとってはあまりにリスクの大きな仕様であることは明らかです。