富士重工業が2017年4月1日より社名を「SUBARU」とします。一般ユーザー向けの商品において、スクーターには「ラビット」、発電機用などの汎用エンジンには「ロビン」といったブランド名を使ってきた同社にとって、もともと「スバル」というのは四輪車に使っていたブランド名でした。

そのスバルという名前を最初に与えられた市販車が「スバル360」。2サイクルエンジンをリヤに搭載した軽自動車です。つまり、スバルの原点は軽自動車にあるのです。

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スバル360、スバルR-2と2サイクルエンジンの軽自動車(360cc規格)の時代にはスバルの軽自動車はトップブランドでした。その後、排ガス規制の関係で4サイクル主流になる頃に生まれたのが「レックス」です。初期には2サイクルエンジンを積んでいた初代レックスは、それでもスバル360からの伝統を受け継いだリヤエンジンでした。

その後、軽自動車規格が550ccになってから誕生した2代目レックス(1981年)はフロントエンジン・フロントドライブへと大きく変化を遂げます。このモデルには4WDターボのグレードも用意されるなど、現在のスバルらしさの一端を感じることができるのも記憶に残るところでしょう。

さて、1986年11月に登場したのが3代目にして最後のレックスです。スラントノーズにより、一気にシャープさを増したルックス、スポーティグレードにはスーパーチャージャーを設定した独自性などで話題を集めます。

そして、スバルの軽自動車の月販最高台数を記録したのが、このレックスが売られていた時代の話。ときは1987年3月、その月販台数は3万7395台だったのです。

1989年にはエンジンを4気筒化、翌年には軽自動車規格の改正に合わせて660ccへスープアップするなど進化したレックスは、その後「ヴィヴィオ」という新モデルにバトンを渡すことになります。

軽自動車はOEMとなっているスバルですが、3代目レックスの時代に達成した月販記録は不滅となることでしょう。

(山本晋也)

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