記憶の中の「家の音」がよみがえる。上野で浸るサウンド・アート展

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桜が開花して、にぎわいだした東京・上野の街。明治・大正・昭和の歴史が感じられる住宅がいまでも残り、桜とともに趣深い風景を演出してくれています。
そんな上野桜木で、この春、新感覚の"音の展覧会"が行われようとしています。
地域とコラボしたサウンド・インスタレーション
2017年4月1日(土)から開催されるのは、サウンド・アーティストの北條知子さんとラヘル・クラフトさんによる展覧会「Reborn Homes Though My Voice(わたしの声でよみがえる家)」。

会場となるのは、近代木彫を発展させた彫刻家・平櫛田中(ひらくし・でんちゅう)の住居兼アトリエであった建物。築98年の旧平櫛田中邸は、日中安定した自然光を得るため北向の天窓を備えた近代アトリエの先駆けで、歴史的な建築物としても注目されています。

2人のアーティストは記憶の中の「家の音」をテーマに、会場周辺の上野桜木・谷中地域の住民にインタビューを行い、年齢や性別、在住歴の異なる約30人の記憶の音をたどりました。家という隠された音の領域にある、自分だけが知っている私的で個人的な音。それらの個々のサウンド・スケープを、さまざまな形で再創造します。

時空を超えてよみがえる音の記憶
誰かと共有されることもなく、その人自身の記憶の奥底にしまい込まれていた音。その音を体感した私たちはきっと、自分の記憶の中の音を探す旅をはじめたり、何気ない日常的な音の豊かさを改めて感じることになります。
「記録」としては残されない「記憶の中にしかない音」に焦点を当てたこの展覧会。音楽ではなく「音」を聴くことの創造性を刺激してくれそうです。

[Reborn Homes Though My Voice]
会期 2017年4月1日(土)〜4月22日(土)会場 旧平櫛田中邸 東京都台東区上野桜木2-20-3時間 11:00〜18:00定休 月・火曜入場料 500円