STマイクロエレクトロニクスは31日、サーバ / データ・センターの電力供給を高効率化する多相デジタル・コントローラICである「PM6773」および「PM6776」を発表した。単価は約3ドル(1000個購入時)。

このたび発表された「PM6773」および「PM6776」は、 最新の低電圧・高電流のマイクロプロセッサ、ASIC、およびフィールド・プログラマブル・デバイスを使用するサーバやデータセンタにおける、より高精度かつ高エネルギー効率の電力供給に対する要求をサポートするもの。Intel Skylake CPUおよびDDR4メモリの電力供給用として設計されており、STの降圧型デジタル・コントローラIC、Intel VR13プラットフォーム向けのファミリに追加される。

両製品は、VR13 Serial Voltage ID(SVID)に準拠した12V入力デュアル・チャネルの多相デジタル・コントーラICで、PM6773は3+1相、PM6776は6+1相の処理に対応。PMBusによるプログラミングが可能で、設定データを格納する不揮発性メモリを内蔵するほか、PMBus通信インタフェースでは電圧・電流・電力・温度・故障状態のレポートも可能。さらに、ブラックボックス・レコーダ機能を搭載している。

また、同社のSTVCOT(Voltage-Controlled Constant-On-Time)デジタル制御ループ技術を採用しているため、過渡応答の高速化と出力静電容量の低減が可能で、VFDE(Variable-Frequency Diode Emulation)とDPM(Dynamic Phase Management)によって、あらゆる負荷状況における高い効率性を実現するという。さらに、過負荷電流や不足電圧と過電圧、フィードバック切断に対する保護機能も内蔵されている。

そして、新しいPM677xデジタル・コントローラには、同社のソフトウェア・ツールが用意され、エンジニアは制御ループ応答、 出力線、 スイッチング周波数等、すべての主要パラメータのプログラミングとモニタを行うことで、Skylake向けVR13電圧レギュレータの開発期間を短縮することができるという。

なお、両製品は現在量産中で、PM6773はVFQFPN40(5×5mm)パッケージ、PM6776はVFQFPN48(6×6mm)パッケージで提供される。パッケージとピン配列は各社製品と互換性がある。

(早川厚志)