ドル・円為替、3月31日の動きとポイントは

写真拡大

 アメリカの10月から12月GDP確定値が予想を上回った。それにともない長期債券利回りが上昇、ドル買いが活発になり、1ドル111円15銭から(すべて日本時間)3月30日22:15には1ドル111円54銭までドルは値を上げた。その後もドル高傾向は続き、31日6:00ごろには1ドル111円94銭の最高値をつけている。本日は1年間で最も東京仲買が盛んになる日だ。ここからの為替相場の変動には注意が必要である。

 アメリカ経済は比較的良好なものの、アメリカの政治に先行き不透明感があり、2017年に入ってから円高が進んでいる。しかし、ここ最近は連日のようにFRBメンバーや連銀総裁の利上げペースに関するコメントが続いた。これが市場に期待感と安心感をもたらしたのは確かなようだ。アメリカの経済指標が発表されると、ドルが買われるというリアクションが強くなっている。

 昨晩には、トランプ大統領が為替操作国にペナルティを課すというニュースが流れてドルが売られる場面があったが、メスター・クリーブランド連銀総裁の追加利上げに関するコメントで再びドル買いは盛んになった。ちなみにこのトランプ大統領のショッキングなニュースは観測的なものだったことと、ピーターナヴァロ大統領補佐官の発言だったことが判明し市場は落ち着きを取り戻している。

 本日4:45ごろにもカプラン・ダラス連銀総裁が利上げの回数について前向きなコメントを発表している。結果として1ドル112円目前までドル高は進んでいる。

 日本市場はこの期末日にどう動くか。東京仲買が強く為替相場に影響を及ぼすことになるから、10:00までは大きく動くはずだ。例年の傾向から考えると円を売ってドルを買う流れになる。

 22:00にはアメリカ2月個人消費支出、個人所得の指標が発表になる。さらに22:45にはシカゴ購買部協会景気指数、23:00にはアメリカ3月消費者態度指数が発表だ。前後にニューヨーク・ミネアポリス・セントルイスの連銀総裁のコメントも発表される。

 トランプ大統領もコーン国家経済会議委員長と話し合いを本格的に始め、公約に掲げていた税制改革に乗り出した。強硬な姿勢を崩して北米自由貿易協定の交渉にも妥当な着地点を見つけ出そうとしている。ドルは追い風に乗った状態で4月を迎えることになりそうだ。