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●一人暮らしの支出は?
日々節約を頑張っているものの、お金の貯まらない原因はわからないという人もいるかもしれません。使い過ぎを改め、支出を適切な範囲にとどめるには、支出項目ごとのちょうどいいバランスを知っておくことも大切です。そこで今回は、各支出項目の理想的な割合や家計の見直しポイントについて解説していきます。

○理想的な支出の割合を知ろう

支出を減らそうとするとき、とにかくお金を使わないように無計画な節約をしていないでしょうか。それでは我慢が積み重なって衝動買いにつながったり、お金を使うべきところで使えなくなってしまったりと、逆効果になることも。家計の中でどこを減らすべきなのか確かめるには、各支出項目の理想的な割合を知り、そこから大きくはみ出ないようにすることがポイントです。

同じ項目でも、家族構成によって割合は変わってくるため、ここでは、一人暮らし、夫婦のみ、子供(小学生以下を想定)のいる家庭の3家族をモデルに、主な支出項目の理想的なバランスを挙げてみました。

○一人暮らしは?

一人暮らしでは、住居費の割合が高くなりがち。25%程度まで抑えたいところですが、難しい場合でも30%は超えないようにしましょう。また、一人だと外食やコンビニでの買い物の機会が多くなり、食費もかさむ傾向にあります。1カ月の予算を決め、その中でやりくりするように心掛けてみましょう。

<一人暮らし・理想の支出割合>
食費17%
住居費30%
水道光熱費5%
日用雑貨費4%
通信費6%
保険料3%
娯楽費5%
被服費5%
交際費5%
貯蓄・投資20%

※画像と本文は関係ありません

●夫婦の家計、理想は?
○夫婦のみの家庭は?

子供のいない夫婦のみの家庭は、趣味や娯楽、被服費など何でもお金をかけてしまいがち。また、夫婦共働きの場合、夫は家賃と水道光熱費、妻は食費や日用雑貨費など、それぞれが支出項目の支払いを担当しているケースも多いでしょう。財布が別になっていると、家計全体の支出を把握できず、節約ポイントがわかりづらくなります。支出割合の確認とともに、財布を一緒にする機会を作ってみましょう。

<夫婦のみの家庭・理想の支出割合>
食費15%
住居費25%
水道光熱費5%
日用雑貨費3%
通信費6%
保険料4%
娯楽費5%
被服費3%
交際費3%
小遣い11%
貯蓄・投資20%

○子供のいる家庭は?

子供(小学生以下を想定)のいる家庭で気を付けたいのは、教育費のバランス。教育費の家計に占める許容範囲は収入によって変わってきますが、多くても15%を超えないように意識したいです。教育費がかかり過ぎている場合、世帯収入を増やして補うか、あるいは、お金のかからない形で習い事をするなどの工夫をしてみましょう。

<子供のいる家庭・理想の支出割合>
食費15%
住居費25%
水道光熱費5%
日用雑貨費2%
通信費5%
保険料6%
教育費10%
娯楽費2%
被服費3%
交際費2%
小遣い8%
貯蓄・投資17%

●まずは固定費を見直す
○家庭の支出割合を把握しよう

家庭によって、お金のかけどころは千差万別。ただし、理想の割合から大きくかけ離れている項目があれば、それが家計を圧迫している可能性は非常に高いです。 例えば、食費にお金をかけ過ぎの傾向が、多くの家庭で見られます。家族構成によってはある程度仕方ないとしても、「うちは食費の割合がとても高い」と意識するだけでも、買い物の際に気を付けるようになるもの。そのため、とにかく家計の割合がどうなっているのか把握することから始めてみましょう。

最近では、簡単に操作できる「家計簿アプリ」がたくさん出ています。特に、自動的に支出項目別のグラフを作成できるものが確認しやすいのでおすすめです。お金の流れを視覚化しておくと、無駄使いの把握にもなり、非常に役立ちますよ。

○毎月必ず出ていく固定費を見直そう

支出項目の割合がわかったら、実際に家計の節約を考えます。どこから手をつけていいものか迷いますが、まずは固定費から見直してみましょう。毎月必ず出ていく固定費は、家計に占める割合が大きいため、見直しのメリットは非常に高いです。また、プランの乗り換えや変更、解約等の手続きは面倒ですが、一度見直すことで、無理してやりくりをしなくとも、自動的に節約効果が続くのもポイントです。

住居費や保険料など、家計の中で、毎月一定額の支出が発生しているものを洗い出してみましょう。住宅ローンや家賃が高すぎる場合は、返済プランの見直しや引っ越し、更新時の家賃交渉などを検討したいところ。通信費のプランや保険の乗り換え、自動車がある場合は、本当に車が必要かどうかの見極めも行いましょう。固定費の節約がうまくいくと、月に数万円程度の削減になることも十分あり得ます。

各支出項目の理想的な割合がわかると、具体的にどこを見直せばいいのかイメージしやすくなるでしょう。家計の内訳を把握していない場合、まずはアプリなどを活用し、何にいくら使っているのかをチェックしてみてください。節約ポイントを狙い撃ちして、ストレスなく支出バランスを改善しましょう。

筆者プロフィール:武藤貴子
ファイナンシャル・プランナー(AFP)、ネット起業コンサルタント
会社員時代、お金の知識の必要性を感じ、AFP(日本FP協会認定)資格を取得。二足のわらじでファイナンシャル・プランナーとしてセミナーやマネーコラムの執筆を展開。独立後はネット起業のコンサルティングを行うとともに、執筆や個人マネー相談を中心に活動中。FP Cafe登録FP。

(武藤貴子)