現代監督たちのインタビューから、
戦時下の映画を解き明かす

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 第二次世界大戦下における映画と戦争の相関を題材にしたドキュメンタリー「伝説の映画監督 ハリウッドと第二次世界大戦」が、3月31日からNetflixで世界配信されている。スティーブン・スピルバーグ、フランシス・フォード・コッポラ、ギレルモ・デル・トロ、ポール・グリーングラス、ローレンス・カスダンといった、米ハリウッドを代表する巨匠監督にインタビューを敢行し、ナレーションはメリル・ストリープが担当している。

 「駅馬車(1939)」のジョン・フォード、「ローマの休日」「ベン・ハー(1959)」のウィリアム・ワイラー、「白鯨」のジョン・ヒューストン、「或る夜の出来事(1934)」のフランク・キャプラ、「シェーン」のジョージ・スティーブンス。この5人の名監督は、当時映画界の第一線で活躍しながらも命をかけて戦地に赴き、戦争の現実を伝える映画を撮影していた。今作は第二次世界大戦中、伝説の監督たちが戦地で撮影した作品をひも解き、ハリウッドが戦争に与えた影響、あるいは戦争がハリウッドに与えた影響を分析していく迫真のドキュメンタリーシリーズだ。

 そしてコッポラら現代の監督たちのインタビューから、いかに映画が国民の戦争意識を操縦したか、さらにはハリウッドが担った役割は何だったのかを探っていく。製作総指揮も務めたスピルバーグは、「映画はサイレント時代初期から人を酔わせるものだった。そしてハリウッドは早くから、映画が変化をもたらすための強力な道具、あるいは武器であることに気付いていたんだ」と述べ、コッポラは「最も純粋な形である映画は、プロパガンダに利用することができてしまう。(アドルフ・)ヒトラーとナチス宣伝相のヨゼフ・ゲッベルスは、大衆の思想を思い通りに操作できる映画の力を理解していた」と話している。

 またNetflixでは、「伝説の映画監督 ハリウッドと第二次世界大戦」とあわせて、戦時下で製作された13本の貴重な映像資料も配信している。