日本人は列に並ぶことができる国民だ。たとえば、公共バスへの乗車を待つ人が数十人という場合であっても、日本人は自発的に整然と長い列を作り、並ぶことができるだろう。しかし中国の場合、バスの扉が開いていないうちに乗車口付近に人が押し重なるようにして集まり、扉が開くと同時に自分の席を獲得できるように我先にと車内に乗り込もうとする。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本人は列に並ぶことができる国民だ。たとえば、公共バスへの乗車を待つ人が数十人という場合であっても、日本人は自発的に整然と長い列を作り、並ぶことができるだろう。しかし中国の場合、バスの扉が開いていないうちに乗車口付近に人が押し重なるようにして集まり、扉が開くと同時に自分の席を獲得できるように我先にと車内に乗り込もうとする。

 公共バスを一例に挙げたが、これはエレベーターなどでも同様であり、日本を訪れた中国人旅行客が、日本で「日本人の作る列」の整然さに驚くのはこうした理由によるものだ。

 列に並ぶという行為は日本においては当然守るべき社会的なルールだが、中国メディアの東方頭条が27日付で掲載した記事は、日本の「列に並ぶ文化」から生まれたある出来事がかつて世界を震撼させたと論じている。

 この出来事は東日本大震災に関連したものだ。記事は、この「世界を震撼させた」大地震は東日本全体の交通を麻痺させたと紹介、東京でも非常に多くの人が帰宅するための交通手段を失い、東京都内にとどまることを余儀なくされたと伝えた。さらに、来るか来ないかわからないバスを待つ人の列は極めて長くなったと当時の状況について説明した。

 しかしこの時、「誰も列に割り込まず、誰も怒鳴ったりせず、すべての日本人は静かに列に並び、待ち続けた」と指摘し、確かに大地震も世界を震撼させたが「日本人の行動も世界を震撼させたことは記憶に新しい」と紹介。絶望的な状況に直面しても秩序正しく列に並ぶ日本人とは「いったいどのような集団で、どのような民族なのかと、世界の人びとに強く感じさせる出来事だった」と説明した。

 また記事は、列を作って並ぶという行為は公平性を体現した行為であることを伝え、「列に並ぶことができるなら、資源をバランスよく配分することもできるはず」と指摘、また公平な競争が可能になるため、多くの人に満足のいく結果を提供できると指摘。「国土が小さく、資源も少ないのに人口が多い」日本において、日本国民が安定した生活を送れる秘訣はまさに「このバランス感覚」にあると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)