28日、韓国の1人当たりの国民総所得が昨年も2万ドル(約220万円)台にとどまったことが分かり、韓国メディアは「また先進国になれず」「『中進国』の落とし穴にはまった」などの見出しを打ち報じた。写真はソウルの広蔵市場。

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2017年3月28日、韓国の1人当たりの国民総所得(GNI)が昨年も2万ドル(約220万円)台にとどまったことが分かり、KBSなど韓国メディアは「また先進国になれず」「『中進国』の落とし穴にはまった」などの見出しを打ち報じた。「先進国」の基準とされるGNI3万ドル(約330万円)の「魔の壁」(KBS)を、また越えることができなかったのだ。

韓国銀行(中央銀行)が28日発表した暫定数値によると、昨年の韓国の1人当たりGNIは2万7561ドル(約306万3000円)で、前年から1.4%増加した。初めて2万ドル台に乗った2006年以降、09年に世界金融危機のあおりで一度1万ドル台に落ち込んだ以外はおおむね順調に増加を続けてきたが、ここ3年は2万7000ドル台で足踏み状態になっている。

何より、所得増大につながるだけの経済成長がなされていない現状がある。韓国の過去5年の経済成長率をみると、一定の目標とされることの多い3%を達成したのは2014年のみ、残る4年は2%台で、15・16年はいずれも2.8%とこちらも足踏み状態だ。

LG経済研究院のシン・ミニョン経済研究部門長は1人当たりGNIが2万ドル台中〜後半で上下している現状について「韓国経済の成長力が一定の限界にぶつかったとみなければならない」と説明した。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「物価は先進国より高いのに」「政治がめちゃくちゃだからだ」「これが与党が言ってた『失われた10年』か」「大企業の資産ばかりが増えている」など、現状への不満を訴える声が多数寄せられているが、一方で「10年以上も先進国になりたくて顔を出したりしてきたけど、もう身の程を知った方がいいのかも」「数字だけ大きくしても駄目でしょ」「3万ドルに意味はないと思う」と、先進国への強過ぎるこだわりを指摘する声も目立つ。

また、「3万ドルとかふざけるな。国民は倒れる一歩手前だぞ」「3万ドルを達成したら、物価は今の何倍になるか知れない」「どうせ消えゆく国。わざわざストレスなんか背負わないで楽しく生きよう」と諦めたようなコメントもあった。(翻訳・編集/吉金)