常に「このテクノロジーを使ったら、こんな映像が撮れるはず」とイマジネーションを働かせているという別所哲也氏。技術の進化は、作品をどのように変えていくのだろうか?

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300万人超の有料会員を抱える国内映像配信ビジネスの最大手・NTTぷらら。同社の『ひかりTV』はいち早くあの『DAZN』とも契約を結ぶなど、変化しつづけることによって激戦区の覇権を握ってきた。板東浩二社長が「テレビ業界の今後」を見極めるため識者を訪ねる連載、今回は俳優で、かつ国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」代表を務める別所哲也氏との対談だ。(構成/フリージャーナリスト 夏目幸明)

アメリカデビューで痛感した
ハリウッドの凄み

板東 別所さんはハリウッドでオーディションを受け、アメリカでデビューしましたね。向こうの映像作りは、日本とどう違うんですか?

別所 印象に残っているのは「哲也、アメリカは“ノウハウ(Know How)”じゃなく“ノウフー(Know Who)”の社会だよ」という言葉です。たとえば「こんな作品撮りたいね!」と盛り上がっても「これができる機材はないな」となることありますよね。そんなときアメリカでは「じゃあ、この機材をつくれる人を世界中から探そう!」となるんです。

板東 知識や技術がある者も必要だけれど、それを世界中から集め、上手に活用する方が大切だ、という意味ですね。

別所 ええ。ハリウッドは「巨大な器」だと感じます。様々な仕事を世界中に依頼する仕組みと、世界中から様々な才能が集まる仕組みを持っているんです。若くても、どの国の出身でも、才能が認められれば予算が付き、作品を制作することができます。私はこれ、日本でもできると思うんですよ。

板東 「ショートショート フィルムフェスティバル」を始められたのは1999年でしたね。

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