製造業において着実に技術力を高めている中国だが、製品の核となる部分の自主生産についてはまだまだ研究と努力が必要なようだ。先日、中国メーカーが初めてボールペンのチップ部分の自主生産に成功したことが大きな話題となったが、各製品においていかに「大事な部分」の国産化への期待が高いかを伺わせるものだろう。(イメージ写真提供:123RF)

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 製造業において着実に技術力を高めている中国だが、製品の核となる部分の自主生産についてはまだまだ研究と努力が必要なようだ。先日、中国メーカーが初めてボールペンのチップ部分の自主生産に成功したことが大きな話題となったが、各製品においていかに「大事な部分」の国産化への期待が高いかを伺わせるものだろう。

 中国メディア・今日頭条は29日、「国産車は本当に全部三菱のエンジンを使っているのか」とする記事を掲載した。記事は「エンジンは自動車の心臓であり、ちょっとでも自動車の事を分かっている人であれば、みなどんなエンジンを積んでいるかに関心を持つ。エンジン開発は大量のコストを投じても良い成果が得られるとは限らないため、多くの中国メーカーは合弁ブランドのエンジンや技術を選んでいる」と説明したうえで、「自主メーカー」と呼ばれる中国メーカー各社が採用しているエンジンについて紹介している。

 まず、奔騰ではフォルクスワーゲンのEA113エンジンが採用されていると紹介。華晨の2.0リッターターボ車にはBMWの有名なN20エンジンが採用されているとした。一方、吉利については「すべての自動車モデルにおいて、自前で研究開発したエンジンが使われている」とし、BYDは有名なエンジンを分解、研究して同程度の性能を持つエンジンを開発する「逆向き開発」を進めていると伝えた。

 さらに、「自ら開発した新エンジンを多く持つ」と称している奇瑞については「実際はアクテコのエンジンが使われている」と説明。長城汽車のSUV・哈弗(HAVAL)では、一部車種で三菱製エンジンが使われているものの、ほとんどのシリーズで自主開発エンジンを採用しているとした。

 メーカーやブランドによって状況はだいぶ異なるようだが、記事は「みんなに言いたいのは、今はもう国産車が三菱エンジン一色ということはなく、国産エンジンを積んだ自動車が台頭し始めているということなのだ」と伝えている。「逆向き開発」が「パクリ」や模倣とどう違うのかという議論は絶えないようだが、国産メーカーが着実に「純国産」車に向けて歩みを進めていることは間違いなさそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)