探偵歴10年以上、浮気調査に定評があるリッツ横浜探偵社・山村佳子が目撃した、男と女の浮気事情をご紹介。

パートナーがいる男女の恋愛の詳細について、多くは語られないものです。気になるその詳細を美人探偵・山村佳子がその事件簿から解説します! 

浮気がバレた後の夫婦関係、浮気調査のポイントはどこなのかも紹介。

☆☆☆

今回の依頼者は、山口文枝さん(仮名・57歳)。彼女はこの連載を見て、私達に調査を依頼してくださいました。カウンセリングシートを見ると、住んでいるのは神奈川県の中でも、治安があまりよくないエリアです。住所も明らかに木造アパートを思わせる建物名。

しかし文枝さんは、ふくよかな体型を真っ赤なプリーツ素材のワンピースに包み、フランスブランドのレザーキルティングのバッグを持っているセレブ風ファッション。全身のコーディネート金額を足すと、100万円以上になることは確実。メイクがとても上手で、整った目鼻立ちをくっきりと見せています。こういう女性の依頼者様は、夫ではなく恋人の素行調査を依頼することが多いので、私達も若い男性の素行調査をするつもりでカウンセリングに挑みました。しかし、依頼されたのは、文枝さんのお嬢様の旦那様の調査でした。

「私の娘はとても美人で、なんとか玉の輿に乗せたいと思って、夫婦で頑張ってきました。日本でもトップレベルのお嬢様学校に中学校から入学させて、誰にも負けない努力をしてきたんです。夫も私も高校卒業後、集団就職で新潟から出てきて、東京で苦労しました。田舎者とバカにされ、マナーを知らないと笑われて……だからこそ、東京の上流階級の世界に娘を入れ、私達のような苦しみを味あわせたくない、その一念で生きてきたんです」

お嬢様の学費、ピアノや日舞のレッスン費用のために、家賃を切り詰めて生活

「娘も私と同じく、結婚するなら一流大学卒業、勤務先は国家公務員か三大商社、資産総額3億円以上の男、と決めていました。これは絶対に妥協しませんでしたね。人間性はお金では決まらないと言いますが、私はお金がすべてだと思います。幸い、その夢も早期に叶い、娘の友人の紹介で知り合った有名商社勤務の男性と結婚を前提とした交際がスタートしました。娘が22歳、相手は25歳の頃から交際をスタートし、先月、娘は27歳で結婚しました」

これと同時に、お婿さんは東京都世田谷区内にマンションを購入したそうです。

「私達夫婦は帝国ホテルなどで結婚式をしたかったのですが、娘夫婦の希望でハワイになりました。この結婚式は、新潟から私たち夫婦をバカにしていた親戚に列席してもらいましたよ。娘も婿も目鼻立ちが整っていて、背が高いから本当に美男美女カップルで、親戚中の羨望の的でした。もちろん、そんないいもの見せてあげたんだから、ご祝儀もたっぷりふんだくりました。そのお金でこのバッグを買ったんですよ!」

そう、鼻息荒く言う文枝さんの目は、闘志に燃えています。

「こうして、結婚式まで終えてみると、何かがひっかかるんですよね。婿のスペックは、娘の3歳年上、大手商社勤務、東京大学法学部卒業、実家は東京都国立市、父親も商社マン……と聞いていたのですが、結婚式に来たのは、ホストのような、派手な背広を着た若作りな男と、髪の毛が赤と茶色になっているガリガリの母親、弟はアロハシャツでした。言葉使いも下品で、どう見ても商社マンに見えないんです。婿に聞いたら、“ブエノスアイレスに赴任しており、帰国したばかりだからそう見えるんですよ”と言っていたのですが、イマイチ信じられず……」

なんと、結婚式まで文枝さんは相手側の両親と会わなかったといいます。

「婿はSNSを全くやっていないので、人間関係の背景がわからない。結婚話が進んでも、南米にいるからという理由で、一度も婿の親に会えなかったんです。私も娘も、これを逃したら商社マンとは結婚できないと焦っていたので、あまりに押しても嫌われるかな……と心配してしまったんですよ。それでも、結婚は家同士のことですから、最終的に娘だけでもブレノスアイレスに行かせようとすると、“今、家族は祖父の病気の手術ために、スイスにいる”と言われて……それでも上流階級なら、そういうことはありうるかな、と思い、結婚まで押し切ってひと段落したのですが、やはりおかしいと思います。夫は気にするなと言うのですが、私は白黒はっきりつけて、もし事実と違っていたら、詐欺で訴えたいと思います。その証拠となる素行調査をお願いしたいのです」

ハワイでの挙式は、親しい友人と家族を招いて、アットホームな雰囲気で行なわれた。両家の会社関係者は出席しなかった。

※本連載はプライバシーに配慮し、体験内容を変えない程度に一部書き換えています。

お婿さんの正体は、女性と見れば誰でもOKというイケメンのナンパ師だった!?〜その2〜に続きます