ケニア首都ナイロビの象牙保管庫を歩く野生動物公社のレンジャー(2016年3月21日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】象牙の価格がこの3年間で3分の2近く落ち込んだことが、ゾウ保護団体セーブ・ジ・エレファンツ(Save the Elephants)が29日に発表した中国での調査結果で明らかになった。

 同団体のエズモンド・マーティン(Esmond Martin)氏とルーシー・ビーン(Lucy Vigne)氏によると、中国の闇市場における未加工象牙の卸売価格は、2014年の最盛期には1キロあたり2100ドル(約23万円)だったが、2017年の初めには1キロあたり730ドル(約8万円)にまで下落したという。

 最近の調査によると、中国での需要に伴い、アフリカでは過去10年でゾウの密猟が急増。個体数は11万頭減の41万5000頭にまで落ち込んだ。

 象牙の取り扱いが許可されている合法の販売施設130か所では、販売量および価格ともに下落しており、世界最大市場における需要の落ち込みがまざまざと反映されている。

 マーティン、ビーンの両氏は、中国経済の減速に加え、汚職の取り締まり強化で、象牙製のアクセサリーを役人に贈る行為が激減したことも需要に歯止めをかけた一因と指摘。また象牙取引により、悲惨な結果がもたらされることへの一般の認識が高まったこともその背景にあるとした。

■中国で象牙売買禁止へ

 中国では昨年末、象牙の商業取引禁止が発表された。これを受け、現在稼働している34の認可加工工場すべてが今月末に閉鎖となる。象牙を取り扱うすべての小売店も今年中になくなる予定だ。

 しかし、合法市場の閉鎖が、象牙の違法取引や密猟に与える影響については未知数のままだ。

 象牙の国際取引は1989年に禁止されたが、密猟は横行し、近年その件数は急増している。
【翻訳編集】AFPBB News