<反政府活動家ナバルニーが呼びかけたに日曜のデモには子供も多く、警官に追われている子供もいた。ロシア政府もさすがに戸惑いを隠せない>

26日にロシア各地で行われた汚職に抗議する反政府デモでは1000人以上が拘束された。参加者の多くは若者で、子供も目立ったのが特徴だ。報道やソーシャルメディアには警察につかまる子供が映った写真がたくさんある。

ロシア政府は28日、子供がデモに参加したのはカネで雇われていたからだ、と発表した。

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「未成年者、はっきり言えば、ほんの子供を意図的に惑わし、金銭的な報酬で釣って、違法の集会に参加させるような人々を尊敬はできない」と、ドミトリー・ペスコフ大統領報道官は語った。

モスクワ・タイムズによると、デモの呼び掛け人で大統領選出馬も表明している反政府活動家アレクセイ・ナバルニーが、逮捕されても欧州人権裁判所の裁定でロシア政府から損害賠償が受けられる、と言ったことを受けた発言だという(ナバルニーはモスクワの裁判所に15日間の拘束を言い渡され、彼が主宰する「反腐敗財団」のスタッフ11人も逮捕された)。

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だがペスコフ発言の背景には、反政府デモに大勢の若者、特に十代の若者が参加したことに対するロシア政府の戸惑いが見え隠れしている。モスクワの集会では小学校5年の子供までが演説で自分の思いを訴えた。

指導者がプーチンでもナバルニーでも機能する法制度が必要だ、と訴える小学5年生のグレブ・トクマコフ

親や祖父母の世代と違って、この世代はソ連崩壊もその後の混乱も知らない。インターネット時代に育った彼らは、国営テレビのプロパガンダとも無縁で、ウラジーミル・プーチン大統領がロシアを救ったという「神話」を信じていない。

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ロシア政府はこの世代にどう対処すべきか分かっていないようだ。2011年に選挙の不正に抗議して大規模なデモが起きた時と同様、今回もデモは西側の陰謀であり、参加者は西側にカネで雇われた連中だと決めつけて、世論の怒りを封じ込めようとしている。

11年には、デモは当時のヒラリー・クリントン米国務長官の仕業だと決めつけたが、今回は平和的なデモに対する弾圧を非難した米国務省を無視しただけだった。

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、欧米でもデモに対して警察は「警棒や催涙ガスなどあらゆる手段」で鎮圧すると発言。かつてプーチンが「友好勲章」を授与したレックス・ティラーソン米国務長官を直接非難することは避けた。

From Foreign Policy Magazine

エミリー・タムキン