ビル・コンドン監督も来日

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 ディズニーの名作アニメを実写化した「美女と野獣」の来日会見が3月29日、都内で行われ、メガホンをとったビル・コンドン監督、音楽を手がけるアラン・メンケンが出席。日本語吹き替え版で声優を務めるミュージカル俳優の昆夏美(ベル役)と山崎育三郎(野獣役)が生披露した名曲「美女と野獣」に聞き入った。

 第64回アカデミー賞歌曲賞ほか数々の賞に輝いた名曲の“生みの親”であるメンケンは、「本当に心が動かされました。素晴らしい才能の持ち主であるおふたりに感謝します」と絶賛。コンドン監督も「シンプルにして、力強い歌声」と2人の歌唱にご機嫌で、「ぜひ、おふたりが出演する(実写の)日本版を製作しなくては」と興奮気味に話していた。

 一方、無事に歌い終えた昆は「ここ最近で群を抜いて緊張しました。メンケンさんは、大好きな楽曲を生み出した方ですから……。本当に光栄です」と感激しきり。山崎にとって、ミュージカルに目覚めたきっかけは、メンケンが音楽を手がけたディズニーアニメ「アラジン」だといい、「今日はモーツァルトを目の前にしているようなもの。一緒にこの場に立てて、光栄ですし、夢のよう」と胸を高鳴らせた。

 美しく聡明な女性ベルが、呪いで野獣の姿に変えられた王子とひかれ合っていく姿を描く。主演を務めるのは、「ハリー・ポッター」シリーズのエマ・ワトソン。全米ボックスオフィスでV2を果たし、公開10日間での北米興行収入は早くも約3億1900万ドルを記録している。

 コンドン監督は「アニメ版は世代を超えて愛される古典のような存在。すでに完ぺきなだけに、傷つけることなく、どう実写化すべきか考えた」と振り返り、「キャラクターの背景や心理をより現実的な描写にすることを意識した。その結果、新たなシーンや楽曲も生まれたんだ」と手応え十分。主演のワトソンについては「21世紀のヒロイン像を体現してくれた」と感謝を述べていた。

 華々しいキャリアを誇るメンケンにとって、アニメ版「美女と野獣」は「特に思い入れが強い」そうで、「誰もが愛する世界観を損ねることなく、実写版には新たな要素も加わった。期待をはるかに超える完成度を、とても誇らしく思うし、長い人生におけるサプライズともいえる作品だ」と生まれ変わった名作に胸を張った。

 「美女と野獣」にはワトソンをはじめ、野獣役のダン・スティーブンス、ルーク・エバンス、ユアン・マクレガー、イアン・マッケラン、エマ・トンプソンらが出演。日本語吹き替え版では、昆、山崎のほか岩崎宏美、池田優斗、成河、小倉久寛、濱田めぐみ、島田歌穂、村井國夫、吉原光夫、藤井隆らがボイスキャストを務める。4月21日から全国公開。