29日、新疆ウイグル自治区ロプノール地区でこのほど、古代の城跡が発見された。古代オアシス都市国家「楼蘭王国」の都城である可能性が高いという。

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2017年3月29日、中国新聞網によると、新疆ウイグル自治区における発掘調査でロプノール地区から古代の城跡が発見された。新疆文物考古研究所によると、「楼蘭(ろうらん)王国」の都城(首都)かもしれないという。

新疆文物考古研究所の専門家・胡興軍(フー・シンジュン)氏によると、2017年1月と2月にロプノール湖周辺の旧楼蘭地区で考古学的調査を行ったところ、孔雀河下流の北岸から城跡が見つかった。放射性炭素(14C)による年代測定では、後漢(25〜220年)から魏晋(220〜420年)の時代のものと推測されている。

この城跡は、地名から「咸水泉古城」と名づけられ、スウェーデンの探検家スヴェン・ヘディンがかつて発見した遺跡からは約57.5キロメートル離れている。黄土台地に位置し、常に北東から吹く風が吹きつけていることから風化が進んでいるが、復元作業を進めたところ、城跡は円形で、直径約300メートル、城壁は2.2〜2.7メートル。現存する最も高い壁は2.5メートルだという。

西域の都市国家・36カ国は、円状に形成されることが多く、城壁の構造もタリム盆地の他の古代建築物と特徴が一致。城跡や周辺の埋葬物、発掘された建物や位置関係などから、この城跡はオアシス都市国家・楼蘭王国の都城である可能性がある。

胡氏は「かつてこの地で人類が活発に活動していたことは間違いない」とし、中国北魏代の地理書「水経注」に記されている楼蘭王国の位置からも、この咸水泉古城は楼蘭王国の都城であると推測できると話している。(翻訳・編集/岡田)