誘い笑いどころか踊り出してる...。

どんな音でもそっくりコピーして鳴きマネするインコやオウムってすごいですよね。人間の呼びかけに反応して、受け答えする姿はまるで本当にコミュニケーションをとっているかのよう。R2-D2のマネをするインコなんてのもいたりします。そんなすごい能力を持つ鳥類ですが、なんと最新の研究によって人間のように他の仲間に伝染する笑い声を持っていることがわかったのです。

NCBIによると、オーストリア、オーストラリア、ニュージーランドの大学共同研究チームは、ニュージーランドに生息する高度な知能を持ったミヤマオウムのさえずり声を研究。そしてオウムの遊ぶ鳴き声と思われるプレイ・コールが他の仲間のオウムに伝わり、じゃれ合う反応を見せることを発見しました。

Current Biologyにて発表された研究論文によると、「ミヤマオウムは高い認識能力と、楽しい気持ちを他に伝える特徴的なさえずり声を伴った複雑な遊び行動を持つことで、攻撃的な鳴き声と社交的遊びの鳴き声を区別することができます」、さらに「人間の笑い声のように、ミヤマオウムのプレイ・コールは同種に対してポジティブな感情を伝染させる働きを持つ」とのこと。



こちらはSciNewsが公開した実験動画です。録音されたプレイ・コールを野生のミヤマオウムに聞かせてみると、二羽の親鳥と子鳥が突然じゃれ合う仕草をして反応しているのがわかります。まるでダンスをしているよう。笑い声が二羽のミヤマオウムに伝染し、ポジティブな感情を引き起こしているのです。

野生のミヤマオウムの保護団体Kea Conservation Trustの創立者で代表のTamsin Orr-Walker氏もNational Geographicに対し、ミヤマオウムは非常に社交的で賢く、オウム同士で遊んでいるようにも見えると答える一方、だからと言って動物の行動を人間の行動に当てはめて考えてはいけないとも付け加えています。

もし本当にミヤマオウムが笑い声に反応して遊ぶ行動を見せているならば大きな発見です。なぜなら哺乳類以外で初めて、仲間の笑い声に反応して行動したことが観察された鳥類となるからです。

ちなみにミヤマオウムは国際自然保護連合のレッドリストにも指定されている絶滅の恐れがある野生動物。農民による駆除や、化学物質、森林伐採などで生態が脅かされています。非常に賢く、笑いのコミュニケーションをとるミヤマオウムがいつでも観察できるよう、保護されることを祈ります。

・人から人へ、最も伝染しやすい感情はどれか? 専門家に聞いてみた

image: Olivades / Shutterstock.com
source: National Center for Biotechnology Information, Current Biology 1, 2, SciNews - YouTube, National Geographic

Ryan F. Mandelbaum - Gizmodo US[原文]
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