東京名物の1つといっても過言ではない「通勤ラッシュ」。昔に比べれば緩和されつつあるとはいえ、いまだに国土交通省の定めた乗車率を超える路線も少なくない。人口の多い中国でも、北京や上海など大都市の地下鉄はラッシュ時の混雑が相当ひどいが、それでも中国人から見た東京の通勤ラッシュは特別なようだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 東京名物の1つといっても過言ではない「通勤ラッシュ」。昔に比べれば緩和されつつあるとはいえ、いまだに国土交通省の定めた乗車率を超える路線も少なくない。人口の多い中国でも、北京や上海など大都市の地下鉄はラッシュ時の混雑が相当ひどいが、それでも中国人から見た東京の通勤ラッシュは特別なようだ。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、東京の地下鉄は複雑に張り巡らされ、どこにでも行くことができる整備された交通システムであると称賛する一方で、朝夕のラッシュ時における混雑ぶりは、まるで中国の春節(旧正月)時の民族大移動のようだと紹介する記事を掲載した。

 中国では旧正月の帰省ラッシュを「春運」と呼んでいる。ここ数年は高速鉄道の普及に伴い格段に混雑が改善されたが、それまではあまりの人の多さにドアが開かず、やむなく窓から乗る乗客もいたほどだ。しかし、それも年に1度のことであるため、中国人たちも我慢できたのだろう。ところが、「完璧な地下鉄システム」を構築した先進国の日本では、いまだに毎朝通勤ラッシュが見られるわけで、中国人が不可解に感じてもおかしくはない。

 記事は、駅の職員が体を斜めにして乗客を車内に押し込む様子や、満員電車の窓から見えるつらそうな表情の乗客の写真を掲載しながら、日本の通勤ラッシュは「誰もがつり革を掴み、新鮮な空気を吸えるわけではない残酷な現実」だと紹介した。

 では、なぜ乗客も駅員もそこまで必死なのだろうか。記事は、日本人の時間の概念にあるとした。駅員は電車を時間どおりに発車させる必要があり、通勤、通学する日本人の乗客は会社や学校に遅れることは許されないという、日本人のまじめさが表れているということのようだ。

 しかし、中国人にとって東京の地下鉄で特に驚きなのは、その混雑ぶりよりも、満員電車で乗客同士が密着しているのに怒鳴り声も話し声もない、その静けさなのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)