ドル・円為替、3月30日の動きとポイントは

写真拡大

ニューヨーク市場では、1ドル111円を大幅に上回ってくることがなかった。しかし、1ドル110円前半まで下がることもなかった。この中で上下を繰り返している。3月31日の期末に仲買による大幅な為替相場の変動があると見越しての静観であろう。本日の日本市場も同じような動きになるのだろうか。

 (すべて日本時間)3月30日21:00には1ドル110円72銭までドルは売られた。しかし下げ渋る。背景にはアメリカ経済の状況の良さがある。23:00ごろに発表された2月アメリカ中古住宅販売保留件数指数では大きな改善がみられた。市場の予想を大幅に上回る結果だったのだ。その効果もありドルはまた買われていく。上がってはいくものの、1ドル111円16銭のラインからは上げ渋る。

 昨日同様に経済界の重鎮が利上げペースの加速についてコメントをするものの、市場の反応は薄かった。0:30ごろのローゼングレン・ボストン連銀総裁のコメントでは上がりを見せたが、3:47ごろのウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁の「今年は3、4回の利上げをするだろう」というコメントの後ではドルは売られている。ここで一度1ドル111円を割って、110円93銭をつけた。昨日とコメントが似通っているために市場はすでに織り込み済みだったということだ。しかもフィッシャーFRB副議長が利上げは年内あと2回だろうとコメントを出している以上、他のメンバーが何を言ってもあまり効果はない。

 結局、昨日の反発からドルはやや値を下げた。ダウ工業株30種平均も42ドル安でニューヨーク市場はクローズしている。

 本日は21:30に大切な指標が発表される。10月から12月までのアメリカ国内総生産(GDP)の確定値である。市場の事前の予想を上回れば再びドルが買われることになるだろう。また、同時刻に前週分の新規失業保険申請数の指標も発表だ。結果によって期末となる3月31日の動きはさらに活発化される。為替相場の大きな変動を見越したリスク管理は必要になってくるだろう。