昨年、日本国内ではパクチー(香菜あるいはコリアンダー)ブームが起き、パクチー山盛りのラーメンや、パクチー風呂などがメディアでしばしば紹介された。社会や環境が時代とともに変化するなかで、日本人の味覚にも変化が起きているのかもしれない。(イメージ写真提供:123RF) 

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 昨年、日本国内ではパクチー(香菜あるいはコリアンダー)ブームが起き、パクチー山盛りのラーメンや、パクチー風呂などがメディアでしばしば紹介された。社会や環境が時代とともに変化するなかで、日本人の味覚にも変化が起きているのかもしれない。

 中国メディア・今日頭条は27日、日本で食べられる大衆的な食べ物をいくつか紹介する記事を掲載した。記事が取り上げたのは、麻婆豆腐、チャーハン、カレー、鶏の照り焼き、牛丼、そして、担々麺の6種類。そのうち、中国料理のメニュー3品目について本場中国との違いなどを説明している。

 まずは麻婆豆腐。「日本人が最も愛する中華料理は、四川料理の麻婆豆腐である。とはいえ日本の麻婆豆腐は日本式中華料理の一種に過ぎず、中国の麻婆豆腐の味とは違うのだ」と紹介した。記事によれば「日本のものは味がかなり甘くて辛い」とのことだ。単に「辛くない」というのではなく、「甘くて辛い」という表現は興味深い。

 続いてチャーハンだ。「日本では揚州チャーハンや福建チャーハンといったような細かい分類はなく、チャーハンと総称されている」としているが、中国では地名が用いられるの対して日本ではカニチャーハンやエビチャーハンなど、具材名で分類すると言えそうだ。そして、日本でいう「チャーハン」は基本的に五目チャーハンであり、具がいろいろ入っている点は少々本場と異なるかもしれない。中国には普通にある卵だけの薄味チャーハンは、日本ではなかなかお目に掛かれない。

 そして、担々麺。近年急速に日本の麺業界のなかで勢力を伸ばしつつある料理の1つだが、記事は「今の日本人は辛いものをますます食べるようになっている。中には四川人と張り合うレベルの辛さを求める人もいるのだ」と紹介。とはいえ、日本の担々麺は本場のものに比べればかなりマイルド傾向にある。ピーナッツや胡麻のペーストを多く用いたり、スープでのばしたりといったものが多い。本場の担々麺は、汁なしが基本だ。

 記事が指摘する通り、日本でポピュラーになっている中国料理の大部分は、日本人向けにアレンジされた「日本式中国料理」で、本場のものとはかなり異なる。日本式と本場との違いは色々あるが、決定的に違うのはやっぱり油の量ではないだろうか。健康のことは気になるが、本場の味を堪能したいのであれば、たっぷりの油は外せない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)