ジェフ・ミルズと大森立嗣監督 (C)三浦しをん/集英社
(C)2017「光」製作委員会

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 井浦新と瑛太が共演する大森立嗣監督作「光」の音楽を、テクノの巨匠ジェフ・ミルズが手掛けていることがわかった。ミルズが劇場公開映画の音楽を担当するのは今作が初めて。大森監督は「でき上がった映画『光』はタイトルのごとく、恒星のように発光していました」と映像と音楽の融合に自信をのぞかせている。

 ミルズは、米ミシガン・デトロイト出身のアーティスト。エレクトロニック・ミュージックの原点ともいえるジャンル「デトロイト・テクノ」のパイオニアでありながら、現在はオーケストラとの公演も行い、クラシック音楽界に革新を起こす存在として世界中の注目を浴びている。今作の音楽を担当したことを「光栄に思います」と話し、「音楽が登場人物の内なる声として存在してほしかったのです。すべての音の要素が目的を持っている、そんな楽曲作りを心がけました」と語っている。

 原作は、「まほろ駅前多田便利軒」「舟を編む」などで知られる三浦しをん氏の同名小説。日常に潜む暴力とその先にある希望を問いかけた野心作だ。東京の離島・美浜島に住む中学生・信之は、交際中の同級生・美花を守るために罪を犯してしまう。その翌日、島を大災害が襲い、信之、美花、幼なじみの輔と数人のろくでもない大人だけが生き残る。25年後、妻子とともに暮らす信之(井浦)の前に輔(瑛太)が現れ、秘密を握っていることをほのめかす。

 仏パリと米フロリダ・マイアミに拠点を置くミルズに、写真や映画をイメージするキーワードを送って楽曲を製作してもらったという大森監督は、でき上がってきた音楽に「自分の想像を超えていて、映画と融合したときにどう見えるのかを考えると楽しみで仕方ありませんでした」と大興奮。「俳優が宇宙人のように見えたり、別の星の話に感じたり、地球の重力から解放されたような錯覚すらあったのです。今までこんな映画があっただろうか、すごいことになるぞという感じがしました」と絶賛している。

 「光」は、橋本マナミ、南果歩、平田満が出演する。11月下旬に東京・新宿武蔵野館、有楽町スバル座ほか全国で公開。