製造業の発展の歴史は、製造技術の歴史であるとともに、材料の歴史でもある。単純な木や銅、鉄から始まり、より高機能でより環境に優しい新素材が次々と開発されてきた。中国メディア・今日頭条は27日「新素材技術は、日本の製造業の核となる武器である」とする記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF) 

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 製造業の発展の歴史は、製造技術の歴史であるとともに、材料の歴史でもある。単純な木や銅、鉄から始まり、より高機能でより環境に優しい新素材が次々と開発されてきた。中国メディア・今日頭条は27日、「新素材技術は、日本の製造業の核となる武器である」とする記事を掲載した。

 記事は、資源に乏しい日本が新素材の分野では世界の主要生産国になっており、精密なセラミック、炭素繊維、工業用プラスチック、非晶質金属、スーパーステンレス、有機EL、マグネシウム合金などの分野で世界をリードしていると紹介。

 材料は工業の基礎原料であり、非常に強く安定したニーズを得ることができるとしたうえで「日本企業が高性能材料の入口を守っており、どの国がハイエンド製品を作ろうとしても、日本から材料を輸入しなければならない」状況であると説明した。家電など大型ブランドが衰退するなかで、ハイレベル材料と部品の分野においては「日本は絶対的な隠れた王者なのだ」と論じている。

 その例として、ステルス爆撃機の機体に用いられる特殊な塗料、戦闘機から軍艦まで米国の先端兵器の電子装置に用いられるセラミック部品のほとんどが日本製であることを紹介した。

 記事は、中国の製造業が目指す道は「日本の新素材・精密部品、ドイツのハイエンド装備、米国の情報技術、スイスのバイオ技術を総合し、各分野において全面的に飛躍を遂げることと言える」とし、技術先進国との交流や学習、模倣を進め、世界のハイエンド市場を奪いにかからなければならないのだと結んでいる。

 中国でもグラフェンをはじめとする新素材に関する研究が進んでいるが、より研究開発を活発化させるには、その環境を整えることが急務だ。国や地方の支援を含めた財務的な保障、そして、知財権保護の強化による「開発した者が損をする」状況の徹底排除が求められる。十分な開発環境が整えば、今後中国でもさまざまな新素材や関連技術が生み出されることだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)