看板の効果で、城跡内からドローンを飛ばす人は減ったものの、昼夜問わず約1km先の駐車場などの城跡外から飛ばすケースが多数あった

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標高約353m。雲海が発生すると、空に浮かんでいるように見え話題となった、“天空の城”こと竹田城跡(兵庫県朝来[あさご]市)。

平成28年度は3月中旬の時点で、国内外から32万人弱もの観光客が訪れる超人気スポットだ。

しかし、招かざる客も訪れる。市が史跡周辺での飛行を禁じている小型無人機“ドローン”の目撃が後を絶たないのだ。朝来市役所竹田城課の職員は言う。

「昨年夏、外国人旅行者が天守台からドローンを飛ばし、城跡に落下。以来、城跡内4ヵ所に“ドローン禁止”の看板を設置しました。それでも、城跡外から飛ばすケースが相次いでいます。

これから花見シーズンを迎え、多い日は数千人の観光客が訪れます。危険ですので、絶対に飛ばさないでください」

観光シーズンは石垣をライトアップするため、夜景をドローンで撮影しようとする不届き者も増えるとのこと。竹田城跡は吹き上げる風が強く、プロでも操縦は難しいらしい。

落下の衝撃でバッテリーが損傷すれば、山火事を引き起こす恐れすらある。撮ったらすぐに“ドロン”するからなんて軽い気持ちで飛ばしてはいけない!