食にこだわるグルメな女子を誘うなら、「それって何?」と興味をそそるような引きのある店選びが肝。味、雰囲気はもちろん、キモは最新トレンドであること! たとえば、カウンターイタリアン。最近、急増している使い勝手の良すぎるお店をご紹介!



料理はすべてアラカルトなので、食べたいものを好きなだけ味わうべし。ワインはイタリア産のみをセレクト。スタッフの快適なサービスや会話も、2人のディナーを盛り上げてくれる
カウンターの醍醐味は寄り添う距離が近くて、美味しく、楽しい!
『OSTERIA RADICI』

三田


昨今増えているのが、名店出身のシェフが営むカウンターイタリアンのお店。肩を並べ、シェフの手さばきを見つめながら飲むワインはまさに至福。総じて、24時過ぎまでやっているから、仕事終わりにも最適だし、忙しいグルメ女子をお誘いするには打ってつけ。



自慢のビステッカは、熟成肉の凝縮した肉の旨みとナッツのような熟成香が美味。赤ワインとぜひ。牛サーロインの炭火焼100g¥3,000〜

メニューはトスカーナ州とプーリア州を中心とした伝統料理を展開し、ビステッカをはじめとする炭火焼も絶品だ。カウンターに座れば、目の前に並ぶ色とりどりの野菜のマリネや、ビステッカを焼く炭火の香りがダイレクトに感じられる。

「あれ美味しそうだね」なんて会話が盛り上がるのも、カウンターならでは。地に足ついた料理をラフな雰囲気で愉しめる、そんな時代感も纏った期待の一軒だ。



空豆のペーストと季節野菜¥900はプーリア州の素朴な郷土料理。空豆の旨みと、ニンニクを効かせたほうれん草のソテーにワインが進む。自家製パンもお供に



味も濃厚なトスカーナ産馬肉のブレザオラ。季節などによりメニューは異なる。写真は一例



キッチンのライブ感が楽しいカウンターは7席



店内奥にはテーブル席も。利用するシーンで使い分けて


親密感と使い勝手の良さがあるお店はこちら!



本国でも修業経験がある笹川氏。「素材や火の入れ方など、勉強になりました」。現地では家庭料理も間近に見ており、その時得た糧も新店では活かされている
直球勝負の料理を披露する、実力派シェフの新たな挑戦
『BOTTEGA』

広尾


「カウンターは小さくても作りたかった。予定より広くなりましたが」

実直に語るシェフは笹川尚平氏。長く麻布十番の名店『カーザ・ヴィニタリア』で料理長を務めた実力派で、今年1月にこの店を開いた。何とも上質な空間で、主役を張るカウンターは全8席。ほどなく、キッチンから美味しい匂いが溢れ出す。



金華豚のロースト アンチョビとバター、レモンのコンフィ。しっとり仕上げた火入れ加減が抜群
※時期などによって、メニューの変動あり。写真は一例

「香りや音をお伝えしたかったですし、何より、お客様の話が聞きたかった」

奇を衒わずにイタリアの郷土料理をビシッと作る、その手腕は見事。これこそが独立して作りたかった味で、自由にアラカルトで楽しんでほしいと望んでいる。

「一杯、ワインが飲みたい。そんな方も大歓迎です」

こちらはデートで頻繁に訪れたくなる。



ホワイトアスパラガスのオーブン焼きフォンティーナチーズ、温度玉子添え。仕上げにパルミジャーノ。焦がしバターの熱でチーズが溶け出し、複雑な旨みを構成



仔羊のポルペッティーネ、新玉葱、ペコリーノチーズのトンナレッリ。スパイスが効いた清涼なミートボール。ソースはカラブリア産唐辛子が刺激的




現地で得た実体験を臨場感たっぷりに、神泉で表現
『AURELIO』

神泉


「レフォスコは酸が強い品種ですが、デニスさんは甘みを乗せるのが上手。スキンヘッドですけど」

カウンター越しにワインと生産者を語る店主の大本陽介氏。2016年の7月に遡る独立を前に、店主として大本氏が挑んだのはイタリア全土のワイナリー巡り。ワインに合う料理を手掛ける鈴木崇夫シェフも北部を中心に5年ほど、現地で研鑽を積んだ本格派で、手打ちパスタで9種を用意。

「北東部の人は甘酸っぱい料理が好きでデニスのワインに合う」と言いながらスッとビーツのラヴィオリを出すのだ。この臨場感。カウンターで気兼ねのないデート。やっぱり、いいじゃないか。



ビーツを詰めたラヴィオリ けしの実とバターのソース。仕上げに燻製をかけたリコッタチーズをたっぷりと。ナッツのような香りのけしの実ともよく合い、ナチュラルワインも進む。季節などによりメニューは異なる。写真は一例



名物! 陽気なポテトサラダ¥550。自家製マヨネーズにはヴィネガーの代わりに、しっかり熟成して酸のあるマルサラ酒を使っている。「料理はリストランテの味ですが、間口は広く、そんな店にしたかった」と大本氏


神保町の知る人ぞ知るお店とは?



美しい皿が雄弁に物語る、産地の面影、生産者への愛
『girotondo』

神保町


落ち着いた室内はまるで個人宅のような安寧さ。

この日のテリーヌは少しの塩と砂糖でマリネしただけ。けれど、そのしっとり甘く、上品な脂といったら!

店名は手を繋ぎ、輪になって踊る様子を表したイタリア語。デートで訪れて、その輪の中に入る。これほど有意義なことはない。



美雪鱒とアスパラガスのテリーヌ。新潟魚沼・八ッ峰養魚が丹誠込めて育てる美雪鱒が何とも美味。ゼラチン部分にも美雪鱒のアラとアスパラから取った澄んだスープを使っている



北海道産ジャージー牛のロースト。「今日はシキンボウ」とシェフ。赤身の美味しい肉をいろいろ使うそうで、味付けはシンプルに塩と胡椒、ローズマリーオイルも香る。塩は村上・笹川流れの花塩、器は美濃の光悦焼




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