28日に行われたサッカーの2018年W杯ロシア大会アジア最終予選で、アウェーのイランに乗り込んだ中国サポーターに向けて、現地の中国大使館があるジェスチャーをしないよう呼び掛けていたことがわかった。写真は試合会場のアザディ・スタジアム。

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28日に行われたサッカーの2018年ワールドカップ(W杯)ロシア大会アジア最終予選で、アウェーのイランに乗り込んだ中国サポーターに向けて、現地の中国大使館があるジェスチャーをしないよう呼び掛けていたことがわかった。

駐イラン中国大使館は26日、公式ウェブサイト上で「2018年W杯アジア地区予選観戦の注意事項」を発表。その中に、「男子はタンクトップや短パンは禁止、女性はベールをかぶり肌の露出を控えること」といった項目と並び、「親指を立ててはいけない」という項目があり、注目を集めている。

親指を立てることは日本や米国を始め、多くの国で「グッド」「素晴らしい」といった意味で使われており、フェイスブックや中国人がよく利用する中国版ツイッター・微博(ウェイボー)でも、投稿への支持を表すマークとして親指を立てたアイコンが使用されている。しかし、イランやイラクなどの中東の国では挑発や侮辱行為と受け取られ、トラブルに発展しかねない。

これに対して、一部の中国ネットユーザーから「彼らが中国に来た時、われわれはターバンを外せと要求したことがあるか?」「じゃあ、中国に来たらブタ肉を食べるんだな?」など、からかい半分に揶揄(やゆ)するコメントが寄せられたが、多くは「宗教国家に行くのだから相手を尊重しなければ」「ほかの民族のタブーや宗教儀礼を尊重するのは最低限の礼儀だ」と理解を示すコメントだった。

なお、試合は1−0でイランが勝利。勝ち点を17に伸ばして首位をキープしたイランは、次戦にもW杯本大会出場が決まる。一方、中国は勝ち点5の5位で、本大会出場は厳しい状況となっている。(翻訳・編集/北田)