2戦連続の完封勝利に貢献した長友。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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[W杯アジア最終予選] 日本 4-0 タイ/3月28日/埼玉
 
 3月シリーズの左SBのスタメンは所属クラブでレギュラーを張る酒井高徳が予想されていた。だが蓋を開けてみれば、インテルで出場の少ない長友佑都は先発フル出場。チームの完封勝利に貢献した。
 
 4-0というスコアは傍から見れば完勝に見えた。だが、試合後にまず口から出てきたのは反省の弁だった。
 
「今日はちょっと全体的にミスが多くて、カウンターもされていたし、チャンスも作られた。反省すべきところはたくさんあったと思います。(後半40分に与えたPKについて)あそこは行かなかったら無理でしたね。身体から、頭から行って。(川島)永嗣さんには感謝しかないですね」
 
 その一方で、今回の2連戦ではこれまでとは異なる長友の姿も垣間見られた。UAE戦で久保裕也の先制点をアシストした酒井宏樹とは対照的に、“第3のCB”と呼べるほど守備に徹する姿がそこにはあったのだ。
 
「今日は上がっちゃだめだなと思っていたんです。いつもなら前半で上がっていたと思うんですけど、自分が上がってカウンターを食らってはまずいなと。基本的にはステイで、行けるタイミングで(前に)行くという。これは自分の経験からですね」
 
 若い頃の長友と言えば、。状況に応じて攻撃的にも守備的にも対応できる臨機応変さは、3年前に味わった苦い経験がきっかけで身に着けたものだという。
 
「ブラジル・ワールドカップの時はもっと高い位置を取っていましたからね。でも、ジェルビーニョ(コートジボワール代表FW)だったり、速い選手に裏を取られて負けたという経験が僕の中にあって。やっぱりチームが勝つために地味な仕事でもチームに貢献したい。それはあのワールドカップから学んだことですね」
 
 コンディションが不安視された今回の2連戦でともにフル出場。6月のイラク戦まで2か月以上間隔が空くことになるが、「(所属クラブで)試合に出られなくても、しっかり練習していればコンディションをある程度は保てるのは、これまでの経験から学んでいる。もっと出られるようになればコンディションも上がってくる」と話した。
 
 経験を重ねて“大人のプレー”を覚えた長友。すでに三十路を迎えたが、まだまだ日本代表に多くをもたらしてくれそうだ。

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